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アニメ烏は主を選ばないわかりやすく解説!1期アニメ最終回までのあらすじ全話完全ガイド

人気アニメ『烏は主を選ばない』の第1期シーズンについて、詳細なエピソードガイドをご紹介します。

主要な展開を深堀りしているので、面白いと思った方はぜひアニメ視聴をおすすめします!

 

 

目次

アニメ『烏は主を選ばない』第1話「場違いな姫君」解説

第1話「場違いな姫君」

春の訪れと共に始まる皇太子・若宮の后を決める「登殿の儀」。

参加するのは南家の浜木綿、西家の真赭の薄、北家の白珠、そして病姉の代わりに参加した東家のあせび。彼女たちの中から選ばれる若宮の妻はただ一人です。

緊張感漂う中、あせびは未だ会っていない若宮への思いを募らせています。

 

物語の開始

物語は雪哉が弟の雪雉をおんぶして山で迷い、金烏に救われるシーンから始まります。これが雪哉と若宮との運命的な出会いを描く重要な場面です。

初回は特にあせびの視点で語られ、彼女が「あせび」の名を受ける瞬間からストーリーが展開します。

 

姫君たちの競争

登殿した姫君たちは練香を品定めする茶会に招かれます。

ここで、あせびは貴族としての教養が不足しているために笑われ、他の姫君たちは自身の立場や性格を反映した振る舞いをします。

このシーンから四家の当主たちと若宮の微妙な関係や、政治的な背景が垣間見えます。

 

雪哉の試練と四家の対立

雪哉は北家の郷長・雪正の息子たちに暴行を受ける場面があり、このエピソードは後のエピソードへの伏線となります。

アニメ化に際しては細部が省略されつつも、原作に忠実な再現がされており、ファンには見逃せない内容です。

 

緊張感あふれる序章

この第1話は、シリーズの重要なテーマである雪哉と若宮の関係性を始めとした多くのキャラクター達の背景が設定され、物語全体の方向性が示されます。まさに「烏は主を選ばない」シリーズの幕開けに相応しいスタートを切っています。

 

 

『烏は主を選ばない』第2話「ぼんくら次男」概要

烏は主を選ばない

『烏は主を選ばない』第2話は、主人公雪哉の新たな旅立ちと成長が描かれます。

金の大烏との出会いから数年後、13歳に成長した雪哉は北家の宴で騒動を起こし、宗家の長束に注目され、若宮の側仕えに選ばれます。

この指名は雪哉にとって予期せぬもので、1年間の側仕えを通じて北家の姫・白珠が若宮の后に選ばれるよう画策することになります。

 

雪哉の冒険と苦悩

故郷を離れた雪哉は中央山に向かい、新たな生活を始めます。

彼の周囲では様々な出会いが待ち受けている一方で、彼自身の内面的な成長と自我の確立が試されることになります。

特に、武術大会での彼の振る舞いは、見かけによらず計算高く、状況を巧みに操る彼の性格を浮き彫りにします。

 

若宮との運命的な出会い

物語のクライマックスでは、雪哉が若宮と初めて対面する場面が描かれます。

この出会いは、彼の側仕えとしての新たなスタートを意味し、二人の関係が今後どのように展開するかに大きな影響を与えることになります。

この出会いは、彼らの運命を大きく左右する重要なターニングポイントとなります。

 

雪哉の背景と複雑な心情

雪哉の行動背後には、彼の複雑な家庭環境と社会的地位が影響しています。

彼は高貴な血筋を持つがゆえに、多くの期待と責任を背負っており、しばしば彼自身の意志とは異なる行動を取らざるを得ない状況に置かれます。

このエピソードでは、彼の内面的な葛藤と、彼がその重圧をどのように乗り越えるかが描かれています。

 

 

第3話「真の金烏」概要

第3話「真の金烏」

『烏は主を選ばない』の第3話では、側仕えとして若宮の信頼を勝ち取りつつある雪哉の活躍が描かれます。

若宮は雪哉に数多くの任務を託し、彼の能力を試す場面が多く見られます。

しかし、その背後には若宮と異母兄・長束の確執や、長束派の陰謀が渦巻いています。

 

若宮の側仕えとしての雪哉

雪哉は若宮の多忙な日常に追われる中で、朝廷の内情にも通じるようになります。

若宮が「真の金烏」と呼ばれる理由や、彼が直面している政治的な脅威についても少しずつ理解を深めていきます。

一方で、彼自身も様々な試練に直面し、成長していく様子が描かれています。

 

桜花宮での危機

物語のクライマックスでは、雪哉が桜花宮の禁区に足を踏み入れる事件が発生します。

ここで彼は重大な危機に直面し、その解決過程で若宮との絆が試されることになります。

また、この事件を通じて、若宮と長束派との間にある深い溝が明らかになります。

 

若宮と長束派の対立

長束派の動きが活発化する中、若宮の立場はさらに複雑なものとなります。

若宮が持つ「真の金烏」としての役割と、それに伴う責任と期待が彼に大きなプレッシャーを与えています。

雪哉はこれらの事情を理解し、若宮を支えるために奔走します。

 

若宮と雪哉の関係

若宮と雪哉の関係は、この話でさらに深まります。

雪哉の忠誠心と若宮への理解が試される場面が多く、二人の間の信頼が築かれていく様子が描かれています。

彼らの関係の変化が、今後の物語にどのように影響を与えるかが見どころの一つです。

 

第4話「御前会議」の戦略

 

『烏は主を選ばない』の第4話では、若宮を巡る緊張感溢れる政治ドラマが展開されます。

若宮が真の金烏としての地位を固めようとする中、彼の周囲では複雑な動きが進行しています。

 

御前会議の開催と若宮の行動

若宮の不在を利用した御前会議が開かれ、四家の当主たちが若宮の廃太子を画策しています。

しかし、会議に乗り込んだ若宮は父である今上陛下を力ずくで玉座から引き降ろし、異母兄である長束に公然と辱めを与えます。

この行動は若宮の冷徹さと決断力を示す一方で、彼の身に迫る危険も暗示しています。

 

若宮と雪哉の関係深化

雪哉は若宮の側近としてその非情な面を目の当たりにしながらも、彼の身を案じる複雑な心境に陥っています。

若宮はこれを意に介さず、雪哉を連れて気分転換のために花街へと繰り出します。この行動は彼らの師弟関係の奥深さと、若宮が雪哉に対して抱く特別な期待を示しています。

 

襲撃事件と若宮の計略

帰路において若宮と雪哉は突然の襲撃を受けます。

この一件は、若宮が雪哉を自分の側に引き込むための巧妙な計画の一環であることが後に明らかにされます。

この事件を通じて雪哉は若宮の政治的な孤立と彼に対する直接的な脅威を体感し、若宮への忠誠を一層固めることになります。

 

政治的陰謀と若宮の野望

若宮が計画的に御前会議を混乱に陥れた背景には、彼の大きな野望が存在します。

彼は自らの権力を確固たるものとするため、敵対する長束派の動向を利用し、自己の地位を強化しようとしています。

このエピソードは若宮の政治手腕と、彼が直面する宮廷内の複雑な人間関係を浮き彫りにします。

 

第5話「粛清」命懸けの潜入

 

『烏は主を選ばない』の第5話では、若宮の側仕えとなった雪哉が過酷な運命に翻弄されます。

若宮による思わぬ決断が、雪哉の未来を大きく左右することになります。

 

雪哉の運命的な転落

若宮の借金の肩代わりとして、雪哉はひとり遊郭に送り込まれます。

そこでの彼の日々は、苦労と危険に満ちていましたが、その最中に長束派の陰謀を知ることになります。

これが彼にとって大きな転機となります。

 

危険な会合の目撃

雪哉は遊郭で偶然、長束派の極秘会合を目撃します。

会合では若宮の命に関わる危険な計画が進行中であり、雪哉はその情報を持ち帰る重要な役割を果たします。

この発見は、彼にとって大きな重荷となります。

 

七夕の儀式の準備

一方で、桜花宮では七夕の儀式の準備が進んでいました。

東家の姫・あせびは、この日のために特別な着物を用意し、かつての初恋の思い出にふける場面も。

彼女にとっては、若宮との未来を左右する重要な日となります。

 

長束派の策略

雪哉が目撃したのは、長束派の策略を巡る会合でした。

この場には、意外な人物も関与していることが明らかになり、雪哉はその全貌を解き明かすために行動を開始します。しかし、彼自身も未知の危险に直面することになります。

このエピソードは、登場人物たちの運命が交錯し、物語が新たな展開を迎える重要なポイントとなっています。

 

第6話「七夕の誘い」あせびの琴の響き

『烏は主を選ばない』第6話では、政治的な陰謀と文化的な競演が交錯します。

敦房の訪問と依頼

若宮に接近する長束派の一員である敦房が若宮を訪れ、長束を守るための支援を求めます。

彼は過激な宮烏・路近の動きに危機感を抱き、若宮に対策を依頼するのですが、その背後には複雑な思惑が隠されています。

 

あせびの琴演奏

桜花宮で開催された七夕の儀式では、東家の姫・あせびが琴を演奏することに。

彼女の演奏は、他の貴族の女性たちを圧倒し、その場にいた人々を魅了します。

あせびの才能が認められる一方で、北家の茶の花が彼女に近づき、何か企んでいる様子をうかがわせます。

 

若宮と敦房の密談

敦房は若宮との密談で、長束を守るための支援を依頼します。

表向きは長束派でありながら、若宮の地位を守ろうとする敦房の複雑な立場が明らかになります。

彼の真意は何か、若宮はその依頼をどう受け止めるのか、今後の展開に注目です。

 

消えた手紙の謎

若宮が各姫に送ったはずの手紙が届かない事態が発生。

特にあせびはその事実に動揺し、その背後に何があるのか疑問を抱きます。

姫君たちの間でも不安が広がりますが、若宎自身はその事実をどう受け止めるのか、彼の内心が描かれます。

 

北家と南家の密談

北家の白珠が南家の浜木綿に接触し、互いの秘密をちらつかせながら何らかの取引を持ちかける場面が描かれます。

この密談が今後の関係にどのような影響を与えるのか、緊張感あふれる展開が期待されます。

 

第8話「転落」暗雲の桜花宮

 

桜花宮での不幸な出来事が皆の心を重くしています。

 

早桃の謎の死

東家の姫・あせびは、報告を受けた澄尾に事の真相を尋ねます。

早桃は外出していたことがあり、その死因は転落によるものでした。

周囲は彼女の突然の死に疑問を持ち始めます。

 

北家と南家の対立

白珠があせびに冤罪を着せようとするものの、南家の浜木綿がその場を仲裁し、緊張を和らげます。

白珠と浜木綿の間には以前からある微妙な関係が影響しているようです。

 

庭師一巳の動き

若宮の指示で庭師の一巳が雪哉を連れて桜花宮を見下ろす崖に案内します。

そこで二人は動揺する白珠を目撃します。一巳の目には焦燥が宿り、彼の真意が問われます。

 

夜の侵入者

夜になると、桜花宮に何者かが忍び込みます。

この侵入者の正体や目的は不明ですが、白珠はこの人物が彼女の恋人である一巳だと誤解し、精神的に大きな打撃を受けます。

 

終わりなき騒乱

深夜、不穏な気配が桜花宮を覆います。

一巳とされる侵入者は実際には他者であり、その場にいた瀧本によって命を落とします。

一連の事件は桜花宮内の緊張を一層高め、登場人物たちに新たな試練を与えます。

 

第9話「烏太夫」崩壊の序曲?

 

白珠の決断

かつて愛する者を目の前で失った北家の姫・白珠は、自身の感情の波に飲まれてしまいます。

幼い頃から受けた厳しい教育と、愛する人の死が彼女の精神的な限界を迎えさせました。

この心の傷が、やがて彼女を取り返しのつかない行動へと駆り立てるのです。

 

秘密の暴露

白珠は自らの苦悩を背景に、南家の姫・浜木綿の隠された過去を暴露します。

これにより、桜花宮はさらなる混乱に陥ります。

浜木綿の秘密が明らかになることで、他の姫君たち、特に真赭の薄とあせびは、金烏の座を巡る恐ろしい策略に気づきます。

 

烏太夫の正体

桜花宮に忍び込んだ謎の人物「烏太夫」の正体について、宮内の緊張が高まります。

烏太夫は何者なのか、彼または彼女の目的は何なのか、その真意が徐々に明らかになりつつあります。

 

過去との対峙

回想シーンでは、白珠と一巳の過去が描かれ、二人の深い結びつきが視聴者に感じられるようになっています。一巳との関係が白珠にとってどれほど大きなものであったか、その感情の機微が伝わってきます。

 

動き出す陰謀

物語の終盤に向けて、桜花宮での権力闘争が激化します。

浜木綿の去就が不確かになり、他の姫君たちとの関係にも亀裂が生じ始めています。

若宮の対応が今後のキーポイントになるでしょう。

 

第10話「若宮暗殺」逃走と救出

 

追放される浜木綿

若宮の后候補から浜木綿が追放されるという衝撃的な事態が発生します。

彼女の追放は、かつての身分剥奪の後の出来事として描かれ、桜花宮の雰囲気は一層重苦しくなります。

 

敦房の危機

長束派の側近・敦房は、長束を説得して路近を解任しようとしますが、説得は失敗に終わります。

そして、会話を終えた直後、外で待ち伏せしていた路近によって刺されます。敦房は何とか逃げ出しますが、重傷を負ってしまいます。

 

若宮の危機

若宮は情報を受け、澄尾と雪哉を連れて敦房が潜んでいる哨月楼へと向かいます。

そこで瀕死の敦房に面会しますが、これが罠だったことを知るのは時すでに遅し。敦房は実は演技をしており、哨月楼は火事に見せかけた暗殺計画の現場となります。

 

雪哉の活躍

若宮と澄尾が罠にはまった中、外で待機していた雪哉が唯一の逃走に成功します。

彼は迅速に行動し、長束に助けを求めます。長束はすぐさま路近を派遣し、若宮の救出に成功します。この一連の出来事で、雪哉の機転と勇気が光ります。

 

長束の要請

事件解決後、長束は雪哉に対し、今後も若宮を支えるよう依頼します。

しかし、雪哉は自身がただの次男坊であることを理由にこれを固辞します。しかしながら、長束は雪哉が北家の直系の血を引く人物であることを見抜いており、彼に更なる期待を寄せているのでした。

 

第11話「忠臣」再認識の絆

第11話 「忠臣」

信頼の裏切りと再認識

若宮に対する絶対的な信頼を抱いていた雪哉は、裏切られたと感じています。

その心の動揺を、教育者である路近が感じ取り、ある人物に雪哉を引き合わせます。

真の忠誠とは何か、忠臣の役割とは何かについて、この人物の話から雪哉は重要な教訓を得るのです。

 

春の再来と後宮の動向

時間が経過し、再び訪れた春の季節。桜花宮では若宮がついに后を選ぶために下界へ降り立ちます。

彼が選ぶのは誰か、そしてその選択が桜花宮にどのような影響を与えるのか、宮廷内外の期待と不安が交錯します。

 

忠誠の意味を問う

雪哉が経験する数々の出来事は、彼の心に深い印象を残します。

真の忠臣とは、ただ命令に従うだけでなく、主の理想とする世界を理解し、その実現のために尽力する者。

雪哉はこの理解を深めながら、自身の役割と向き合います。

 

第12話「后選び」桜花宮での後宮選び

 

若宮による后選びの序章

春の盛りに桜が舞う桜花宮で、若宮による后選びが公式に開始されました。

選ばれたのは北家の姫、白珠です。悲しい過去を背負いつつも、彼女は王宮での新たな生活に複雑な感情を抱えていました。

若宮は白珠に、自らの運命を自分の手で選ぶよう促します。

 

白珠の決断と真赭の薄の反発

白珠は入宮することを決意し、若宮は彼女に「お腹の子はどうするのか」という重要な問いを投げかけました。これにより、白珠は自らの幸せを選ぶ勇気を持ち、一巳を選んで登殿の呪縛から解放されました。

一方、西家の姫、真赭の薄は若宮に一年間待たされたことへの不満を爆発させ、彼のプロポーズを拒否し、髪を切る決断をしました。

 

髪を切った真赭の薄の新たな決意

真赭の薄は、髪を切って出家することを選び、若宮への依存を断ち切りました。彼女のこの行動は、彼女がどれだけ自立しているかを示すものであり、多くの観客を魅了しました。

このエピソードでは、真赭の薄が後宮になることを望んでいたが、自分の価値と自尊心を守るために断ったことが強調されています。

 

第13話「烏に単は似合わない」宮中の暗い歴史

 

「宮中は血の歴史そのものだ」と若宮が述べます。彼によって語られるのは、登殿に至る様々な出来事、届かなかった書簡、転落して亡くなった早桃の話、そして秋殿に侵入し命を落とした男の話です。これら一連の事件から、隠されていた真実が次々と暴かれていきます。

 

桜花宮の殺人事件の裏に

桜花宮で起きた二つの殺人事件の背後には、身分の盾で守られる姫君たちがいました。田舎から出てきた素朴で可憐なあせびは、実は自分が悪であることを認識していない最も厄介な悪逆者。

若宮の冷静な真実の暴露と、その真実が届かないあせびとの対比が鮮やかでした。

 

若宮と雪哉の物語

若宮が「墨丸」という下男を装って地方に行く設定は原作通りですが、あせびの姉・双葉や嘉助に会うシーンは原作にはありません。

また、藤波に対してはアニメでは厳しい態度を示しています。雪哉が「私のいないところでどうぞ勝手に死んでください」と言って実家に戻るシーンもしっかり描かれていました。

 

複雑な物語の構造

物語の全体を把握させない巧妙な隠蔽と開示が特徴であり、華やかな宮廷でのお后選びを通じて、自己実現を果たす話のように見せつつ、その裏で恐ろしい真実が明かされる構造が見事です。

桜花宮での后選びの内側に詰まっていた真実を暴くことで、物語が終わった女の子サイドと、歩調を重ねています。若宮の治世には、根本的な危うさがありますが、その真相を早く知りたいと思います。

 

次の物語への期待

華やかな后選びの物語が決着する今回。見えていたものは華やかな表層に過ぎず、どす黒い影が満ちていることが描かれました。新たな物語がどう転がり、何を描くか。次回が待ち遠しいです。

雪哉が求めているものが何なのか、若宮の隣に戻る理由を探ることが楽しみです。彼が金烏の座を降りた場合、何が起きるのか。次回が待ち遠しいです。

 

第14話・新章『黄金の烏』編スタート

黄金の烏【新カバー版】 (文春文庫)

烏は主を選ばない新章「黄金の烏」が、7月20日(土)23:45から放送スタート!

原作小説「黄金の烏」のあらすじ、八咫烏が住む世界「山内」で起きた事件を紹介いたします。

危険な薬「仙人蓋」の被害

八咫烏の一族が住む「山内」では、仙人蓋と呼ばれる危険な薬の被害が報告されました。その行方を追うため、日嗣の御子である若宮と彼に仕える雪哉が旅に出ます。

最北の地での発見

最北の地で彼らが見つけたのは、村人たちを襲い、喰らい尽くした大猿の存在でした。唯一の生存者は小梅と名乗る少女でした。

 

「烏は主を選ばない」まとめ考察

 

『烏は主を選ばない』シリーズを通じて、作者は深い人間関係の複雑さと、個々の内面に焦点を当てています。

 

特に主要キャラクターの雪哉が経館する試練と彼の成長は、信頼と裏切り、忠誠と自己犠牲といったテーマを探求するうえで中心的な役割を果たしています。

これらのテーマは、個人が社会や他者とどのように関わるべきか、また個人の価値がどのように評価されるべきかという普遍的な問いを投げかけています。

 

物語は、後宮という閉じた空間で繰り広げられる政治的な策略と人間ドラマを描きながら、登場人物たちの心理描写に細心の注意を払っています。

特に若宮と雪哉の関係は、権力と愛情、義務と欲望が交錯する複雑な絆を示しています。若宮が后を選ぶプロセスは、彼がどのように自己の感情と外部の期待とをバランスさせるか、また彼がどのようにして自己のアイデンティティを確立し、他人との関係を築いていくかを象徴しています。

 

また、作者は登場人物たちが直面する社会的、倫理的なジレンマを通じて、読者に対して自身の価値観を見つめ直す機会を提供しています。

物語が進むにつれて、登場人物たちの選択がどのように彼ら自身や彼らが属する社会に影響を与えるかが明らかになります。

これは、社会的な役割や期待が個人の選択に与える影響を理解することの重要性を示唆しており、読者にとっても自己反省の契機となるはずです。

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