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烏は主を選ばない真赭の薄(ますほのすすき)その後は?

「八咫烏シリーズ」において、『烏に単は似合わない』に登場する真赭の薄。その後どうなったのかを分かりやすくまとめました。

 

 

目次

八咫烏シリーズにおける真赭の薄のその後は?

結論からお伝えすると、真赭の薄は澄尾と結ばれ幸せになります。

 

ますほと浜木綿の特別な関係

長年の信頼と支えの関係性

ますほは、元々は高貴な身分のため、他人の世話をする立場にはありませんでした。

しかし、浜木綿が若宮のお后候補時代から金烏の妻となる赤烏に至るまで、彼女の側で女房(世話係兼秘書のような存在)として支え続けてきました。

この関係は、ますほが浜木綿のことを深く尊敬し、彼女を支援したいと強く願った結果です。

 

深い絆と相互の尊敬

浜木綿の真摯な行動に触れたますほは、彼女をただの友人以上に深く愛し、支えることを決意します。

「男だったらあなたを女房にする」と言うほどに惚れ込み、浜木綿のためならどんなことでも行う覚悟を見せます。

第二部では、浜木綿の行方不明の娘・紫苑の宮が実は別の重要人物の娘であるかもしれないという疑惑が浮上しますが、ますほと浜木綿の間の信頼関係は変わらずに強固なものとなっています。

 

 

ますほと雪哉の決別

雪哉の戦術とその後果

ますほは、かつては親しくしていた雪哉との間に深い亀裂が入ります。

この対立の原因は、雪哉が貴族たちを囮に使用し、猿を討伐する作戦を実行したことにあります。

その結果、猿は全滅し、八咫烏の被害も最小限に抑えられたため、雪哉の評価は一部で高まりますが、批判する声は少数派に留まりました。

 

ますほの憤怒と決断

しかしながら、ますほは戦術の真実を知り、雪哉に利用されたことを知って激怒します。

特に、自分だけでなく、若宮の妻である浜木綿やその娘の紫苑の宮も無自覚のうちに囮として利用されていたことが、彼女の怒りをさらに煽りました。

この事件以降、ますほと雪哉は顔を合わせることがなく、二人の間の不和は周囲にも広く知れ渡ることとなります。

 

過去の思い出と現実のギャップ

かつて、ますほは若宮の近習として活躍する雪哉を弟のように見守り、彼が成長する様子を暖かく見つめていました。

端午の節句には、流鏑馬で射手を務める雪哉の勇姿を誇らしげに眺めたこともありました。

しかし、彼の用兵の才能が明らかになり、宮廷での地位を確立していく中で、ますほは雪哉の考え方を受け入れがたく感じるようになっていきます。 

 

 

ますほと澄尾の結婚と家族の成長

初めての出会いから絆の深まりまで

ますほと澄尾の関係は、元々は仕事を通じての出会いから始まりました。

若宮の護衛である澄尾と、浜木綿の女房であるますほは、若宮がこっそり外出する際にトラブルを解決する役割を担うことが多く、その中で互いに深く理解し合うようになりました。

 

葛藤と和解の瞬間

澄尾はますほに対して長い間思いを寄せていましたが、身分の違いから自身に自信を持てずにいました。

一度は雪哉をますほの婚約者として推薦し、そのことで二人の間には大きな亀裂が生じました。「二度と近づかないで」と言われるほどです。

しかし、澄尾が重傷を負った事件が二人の関係を一変させます。

ますほが献身的に看病する中、澄尾が彼女に手を握るように頼んだことが、二人の新たな始まりを告げる瞬間となりました。

 

家族としての新たなスタート

その後、二人は結婚し、4人の子供に恵まれます。これらの子供たちもまた、二人の愛情深い環境で育てられています。

 

読者にお勧めのリンク

『弥栄の烏』の感動的なシーンや、短編「しのぶひと」と「わらうひと」でのますほと澄尾の物語は、読むたびに新しい発見があります。

これらの作品は電子書籍で個別に読むことができ、それぞれの短編は『烏百花 蛍の章』に収録されています。

 

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