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八咫烏シリーズ『烏は主を選ばない』登場人物まとめ&キャラ関係

八咫烏シリーズ「烏は主を選ばない」のキャラクター相関図と一覧表を作成しました。 この相関図とキャラクター紹介は、シリーズ第二作であるため、第一作と第二作のネタバレを含んでいます。未読・未視聴の方はご注意ください。

 

目次

「烏は主を選ばない」登場人物・キャラ関係一覧

 

宗家の主なキャラ関係

キャラクター 役割 詳細
大紫の御前 皇后 長束の母
長束 異母兄 奈月彦の兄
藤波の宮   奈月彦の妹

 

北家の主なキャラ関係

キャラクター 役割 詳細
お凌の方    
玄哉 北家当主  
六つの花    
冬木   故人
雪正 郷長  
   
雪馬   雪正・梓の息子(長男)、次期郷長
雪雉   雪正・梓の息子(三男)
雪哉 主人公 雪正・冬木の息子(次男) 
一巳 庭師 白珠と両思い
白珠 三の姫 若宮の妃候補
ーー    

 

南家の主なキャラ関係

キャラクター 役割 詳細
南家当主・融 南家当主  
敦房    
浜木綿 一の姫 后候補
撫子 二の姫 后候補
路近 護衛  

東家の主なキャラ関係

キャラクター 役割 詳細
遥人 東家当主  
浮雲 東家当主 故人
双葉 一の姫  
あせび 二の姫 后候補
嘉助 下男 故人・双葉を襲う

西家の主なキャラ関係

キャラクター 役割 詳細
西家当主  
十六夜 若宮の母 故人
十六夜 若宮の母  
真赭の薄 一の姫 后候補
顕彦 長男  
明留 次男  

 

「烏は主を選ばない」2人の主人公

八咫烏シリーズは非常に多くの登場人物がいますが、「烏は主を選ばない」には主人公となる主要人物2人がいます。

雪哉(ゆきや)

雪哉は北家の地方貴族、垂氷郷(たるひごう)の次男として生まれた八咫烏シリーズの主人公の一人です。茶色の癖っ毛が特徴の小柄な少年で、生みの母は彼を産んですぐ亡くなり、育ての母・梓(あずさ)と兄の雪馬(ゆきま)、弟の雪雉(ゆきち)との関係を大切にしています。

彼は「垂氷郷のぼんくら次男」として実力を隠し、平穏な生活を望んでいましたが、若宮の近習となり宮廷生活に身を投じることで、本来の頭の切れる性格を発揮し、物語を通じて成長していきます。

 

若宮/奈月彦(なづきひこ)

奈月彦も八咫烏シリーズの主役の一人で、「真の金烏(きんう)」と呼ばれる特別な存在です。彼は「日嗣の御子(ひつぎのみこ)」あるいは「若宮」と呼ばれ、金烏代(きんうだい=帝)の捺美彦(なつみひこ)と西家出身の十六夜(いざよい)の息子で、藤波の宮は妹です。幼少期から継承者争いに巻き込まれ、命を狙われることが度々あります。

若宮はほっそりとした体型で、紫水晶のように輝く瞳を持ち、怜悧な美貌の青年です。

彼は「うつけの若宮」とも呼ばれ、合理的で冷静な思考が山内の価値観と対立することが原因となっています。10年前の政変で金烏として認められましたが、まだ帝には即位していません。

 

宗家

大紫の御前

大紫の御前は今上帝の正室であり、現皇后で若宮の異母兄・長束の実母です。彼女は政治に強い興味を持ち、策略家として知られています。

今上帝が政治に無関心なため、彼女が実質的な実権を握っています。威厳と品格を備えた彼女は、立ち居振る舞いが優雅で知識も豊富です。

陰謀渦巻く一族の中で育ったため、毒や謀略の知識も持ち合わせています。

息子の長束を金烏にしたいと望み、弟の南家当主・融を溺愛しています。

 

長束(なつか)

長束は若宮・奈月彦の異母兄で、今上帝と大紫の御前の息子です。

当初は今上帝の正当な後継者(日嗣の御子)として次の金烏代に即位する予定でしたが、奈月彦が真の金烏として認められたため、その座を譲りました。現在は出家して明鏡院の院号を持っています。

長束は風格のある偉丈夫で、表向きは奈月彦と対立していますが、実際には深い絆で結ばれています。

 

藤波の宮

藤波の宮は、今上帝・捺美彦と西家出身の十六夜の娘で、奈月彦の妹です。十六夜が若くして亡くなったため、東家の浮雲が乳母を務めました。

そのため、娘のあせびとも親しく、あせびを「おねえさま」と呼び慕っています。

 

今上帝・捺美彦(なつみひこ)

捺美彦は山内を統べる宗家の頂点に立つ金烏代(帝)です。大紫の御前との間に長束、十六夜との間に奈月彦と藤波の宮を授かりました。

東家の浮雲が最も寵愛を受けていましたが、彼女との間には子供ができませんでした。

『烏に単は似合わない』では息子の若宮のお后候補、あせびと接点を持った形跡があります。

彼は政治の実権を握る大紫の御前を恐れ、政治や彼女から距離を置いています。

 

東家

あせび

あせびは八咫烏シリーズ第一作『烏に単は似合わない』のヒロインで、東家の二ノ姫です。若宮の妃候補として登殿し、異母姉の双葉に代わってその役割を担います。大紫の御前に「馬酔木(あせび)」と名付けられました。

彼女は光を透かすような茶色の巻き髪と明るい色の瞳を持ち、愛らしい顔立ちが特徴です。幼少期に病弱だったため、登殿するまで東家の別邸からほとんど出たことがありませんでした。そのため、世俗の常識や皇后に相応しい教養に欠けていますが、長琴(なごん)という難しい楽器を見事に弾きこなす才能があります。

今上陛下から母親の名を冠した遺品の長琴「浮雲」を下賜され、その愛らしい容姿と優れた音楽の腕前で人々を魅了しています。

 

東家当主・遥人(はるひと)

東家当主の遥人は、あせびの養父です。あせびは東家の姫・浮雲と下男の子とされていますが、髪の色が一致するためそのように認識されています。遥人は計算高い性格から「腹黒」と称され、のらりくらりと言葉を左右して最後まで事の趨勢を見極め、決して損をしない人物として知られています。

 

西家

澄尾(すみお)

澄尾は八咫烏シリーズの主要キャラクターの一人で、若宮とは幼なじみです。

病気の母親を抱え、勁草院への入峰を迷っていた頃に正体を知らずに若宮と出会いました。

澄尾は生粋の武人で、日に焼けたような浅黒い肌とやや小柄な体つきが特徴です。剣の腕前に優れており、勁草院を首席で卒業した実力者です。若宮(奈月彦)の唯一の護衛として、山内衆の中で重要な役割を果たしています。

 

真赭の薄(ますほのすすき)

真赭の薄は『烏に単は似合わない』で西家の姫として登殿し、若宮のお后候補の一人です。

薔薇色の肌と赤味がかった髪を持ち、絶世の美女とされる彼女は、きらびやかな衣服や装飾を好みます。若宮とはいとこ同士であり、シリーズを通して活躍します。

 

西家当主・顕(あきら)

西家当主の顕は、真赭の薄の父親です。赤茶色の口髭が特徴です。彼は西家の一の姫・真赭の薄が若宮の后になることを信じており、その考えに若宮は呆れていました。

若宮の母親は西家出身の十六夜でしたが、若宮が幼いころに亡くなり、代わりに祖父母が若宮の後ろ盾となっていました。

祖父母の死後、顕が当主となり一応は若宮を支えてきましたが、病弱とされた若宮を別邸に閉じ込め、中央の政治や金烏としての教育から遠ざけました。

 

南家

浜木綿(はまゆう)

浜木綿は八咫烏シリーズの主要キャラクターの一人で、最初は『烏に単は似合わない』の夏殿の姫として登場します。

彼女は目鼻立ちがはっきりとした美人で、背が高く豊かなプロポーションを持っています。

先代の南家当主の娘として生まれましたが、政争に敗れた両親に代わり、次の当主である叔父の養女となりました。

男勝りな口調とさっぱりとした性格が彼女の魅力を引き立てます。若宮とは寺に預けられていたころに知り合い、親しい仲です。

 

撫子(なでしこ)

撫子は『烏に単は似合わない』に登場する南家当主の二の姫で、明るく目元がはっきりした少女です。

彼女は本来、金烏となった長束の后になるべく育てられましたが、長束の即位が見込まれないため、若宮の后候補として登殿します。浜木綿とは父方の従妹であり、長束からは母方の従妹にあたります。

『望月の烏』では、その後も独身で年齢を重ねた記述があります。

 

南家当主・融(とおる)

南家当主の融は大紫の御前の弟であり、長束を金烏に即位させようとする姉の陰謀に複雑な思いを抱いています。彼は浜木綿を養女にし、撫子の代わりに登殿させました。

長束と共に山内の安定と平和を保つことを誓い合っています。

 

路近(ろこん)/南橘の路近(みなみたちばなのみちちか)

路近は長束の護衛であり、明鏡院所属の神官です。彼も八咫烏シリーズの主要キャラクターの一人です。無造作に束ねた髪と赤に金色の車が描かれた派手な着物が特徴です。

南家の名家、南橘の当主の家に生まれ、出家前は路近(みちちか)と名乗っていました。

彼は巨躯の持ち主で、巨大な剣を武器とし、人を殺すことにためらいがありません。

勁草院を首席で卒業した優秀な人物ですが、その底知れない怖ろしさから、澄尾からは「言葉が通じない」と言われています。

 

北家

白珠(しらたま)

白珠は北家の三の姫で、『烏に単は似合わない』では冬殿の姫として登殿します。

美しい黒髪と透き通るような白い肌、垂れ目の小顔が特徴の美貌を持つおとなしい姫です。

早くから祖父母の養子となり、若宮の后候補として教育を受けましたが、庭師の息子・一巳と密かに恋仲になっています。

若宮の後押しもあり、一巳とは思いを通じ合っています。

 

梓(あずさ)

梓は雪哉の育ての母であり、垂氷郷の郷長・雪正の妻です。かつては雪哉の生みの母・冬木付きの女房として仕え、後に雪正の妻となりました。冬木が雪哉を産んだ直後に亡くなったため、梓が雪哉を引き取って育てました。

雪正との息子・雪馬と雪雉同様に愛情を注いで育てたため、雪哉は梓を非常に尊敬し、その言葉に従います。

 

雪馬(ゆきま)

雪馬は垂氷郷郷長家の長男で、次期郷長として期待されています。

雪哉の腹違いの兄であり、家族や領民たちに優秀な兄として知られています。比較的端正な顔立ちで、礼儀正しく爽やかな人物です。

雪哉がわざと能力を隠していることに気づいており、本来の力を発揮してほしいと願っていますが、そのことを両親や周囲に伝えられないもどかしさを感じています。

 

雪雉(ゆきち)

雪雉は垂氷郷郷長家の三男で、雪馬と雪哉の弟です。雪哉からは“チー坊”と呼ばれています。

母親は梓であり、優秀な三男坊です。雪哉が能力を隠していることを理解しており、兄として慕っています。

 

雪正(ゆきまさ)

雪正は、弱冠20歳で垂氷郷の郷長となった北領で知られる人物です。

北家当主に認められ、北家の姫・冬木を正室に迎えましたが、冬木との結婚生活は良い思い出ではありません。

冬木との間に生まれた子供が雪哉であり、雪正は雪馬や雪雉を非常に可愛がりますが、雪哉とは距離を置いています。

 

一巳(かずみ)

一巳は北家本家に所属する間諜の山烏です。白珠の前では庭師として働き、蚊遣りに添える花を届けるなどして交流を深め、両想いになります。

白珠の登殿後は勁草院の下働きとして働いていますが、白珠の姿を一目見たいがため若宮とも通じています。

 

北家当主・玄哉(げんや)

玄哉は北家当主であり、山内を守る羽林天軍を指揮する将軍です。白珠や雪哉の祖父にあたります。

文官を排出する他の三家とは異なり、北家の武人としての誇りを持ち、筋を通し白黒をはっきりさせることを好みます。

正室のお凌の方は、かつて中央花街で名を挙げた有名な太夫でした。

 

喜栄(きえい)

喜栄は雪哉のいとこにあたる青年で、北家当主の直系の孫です。将来的に北家当主の座を引き継ぐことが決まっています。

中央にある朝廷の尚武省に勤める官人であり、若宮の近習として宮仕えする雪哉に親切に教えてくれます。

 

 

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