『SPY×FAMILY』は、シリアスとコメディが絶妙に融合した作品として、多くの読者から支持を集めています。
その中でも、注目される恋愛の構図が2つ存在します。
- ロイドとヨルの関係
- アーニャとダミアンのやり取り
1つ目は仮初めの夫婦であるロイドとヨルの関係で、最初は恋愛感情のない契約的な結婚でしたが、少しずつ心の距離が近づいていく様子が描かれています。
そして2つ目が、アーニャと彼女のクラスメートであるダミアンの関係です。
彼らのやり取りには、子どもらしい素直になれない感情が表れており、微笑ましいやり取りとともに「恋愛感情なのでは?」と読者の間で話題になっています。
今回は、ダミアンがアーニャに抱く感情、そして2人が将来的に恋愛へ発展する可能性について詳しく考察していきます。
スパイファミリーのダミアンはアーニャが好き?
ダミアン・デズモンドは、イーデン校に通うアーニャのクラスメートであり、ロイドが任務上接触を図ろうとしている人物・ドノバンの息子でもあります。
物語序盤ではアーニャと対立することが多かったダミアンですが、次第にその言動や反応には変化が見られるようになります。
中でも注目されているのが、「ダミアンがアーニャのことを好きなのではないか?」という点です。
彼女と接するたびに見せる顔の赤らみや動揺、さらには素直になれない態度など、読者からは恋心と受け取れる反応が多く描かれています。
ここからは、彼の心の動きを追いながら、その感情の本質に迫っていきます。
ダミアン・デズモンドはアーニャのことが好き
結論から申し上げると、ダミアンはアーニャに特別な感情を抱いていると考えられます。
その理由は、彼の態度や表情に明確に表れており、作中ではアーニャに話しかけられたり接触があるたびに、顔を赤らめたり動揺したりする様子が描かれています。
本人はその感情を自覚しきれていない様子ですが、むしろ戸惑いを隠すように強い口調で突き放したり、からかうような言動を取ってしまうこともあります。
これは、年齢相応の「好き避け」の一種であり、読者から見ればダミアンがアーニャに惹かれていることは明白です。
「好きだからこそ意地悪をしてしまう」――そんな子どもらしい恋心が、彼の行動の背景にあると考えられます。
入学当初はアーニャにきつく当たっていた
ダミアンは名門政治家・デズモンド家の次男という背景を持ち、それゆえに非常に高いプライドを持っています。
入学当初は、他人を見下すような態度をとり、アーニャにも厳しい言葉をぶつけていました。
これは、アーニャの家柄や振る舞いを「自分と釣り合わない」と無意識に感じていたことも関係しているのでしょう。
一方でアーニャは、父・ロイドからの“なかよし作戦”の一環として、ダミアンと良好な関係を築くよう指示されていました。
その努力にもかかわらず、ダミアンは彼女を突き放し、時にはからかうような態度で接していたのです。
アーニャに殴られ謝られたことで芽生えた想い
そんな中で転機となったのが、アーニャがダミアンに対して拳を振るった一件です。
きっかけは、アーニャの友人ベッキーを庇う場面でした。
ダミアンの心ない言動に対し、アーニャは感情を抑えきれず思わず殴ってしまいます。
ヨルから日々鍛えられている彼女の拳は想像以上に重く、ダミアンを吹き飛ばすほどの威力がありました。
その後、アーニャは涙ながらにダミアンへ謝罪をします。
このとき初めて、ダミアンは彼女の真っ直ぐな気持ちに触れ、心を強く揺さぶられます。
おそらくこの出来事が、彼の中にあった「意識していなかった好意」をはっきりと自覚させるきっかけとなったのでしょう。
ダミアンとアーニャは恋愛関係に発展する?
ダミアンがアーニャに特別な感情を抱いていることは、作中の描写からも明らかです。
では、2人が今後恋愛関係に発展し、付き合うような展開はあるのでしょうか?
読者としても非常に気になるポイントのひとつです。
現時点では、ダミアンの片思いとも言える描写が続いており、アーニャ側の反応はまだ曖昧です。
それでは、2人の今後についてさらに考察を進めていきましょう。
ダミアンとアーニャが付き合う可能性は低いと予想
現状では、2人が付き合う展開に発展する可能性は低いと考えられます。
というのも、アーニャ自身はダミアンに対して好意を抱いている様子が一切描かれておらず、むしろ彼と仲良くしようとしている理由は父・ロイドの任務のためです。
ロイドが進めている〈オペレーション梟(ストリクス)〉の一環として、ダミアンと親しくなることは重要であり、アーニャはその任務に貢献したい一心で行動しています。
もしアーニャにもダミアンに対する恋愛感情が芽生えていれば、それを示すような表情や内心描写があるはずですが、今のところそういった場面はほとんど見られません。
したがって、アーニャにとっては「任務のための接触」であり、恋愛感情に発展する兆しは今のところ見受けられないと考えられます。
アーニャはロイドの任務のために仲良くしているだけ
アーニャは超能力者であり、人の心を読むことができます。
しかし、なぜかダミアンの気持ちを読み取ってはいない様子で、彼の恋心に気づいていません。
本来であれば、心が読める能力を持つアーニャが、ダミアンの好意に気づけば、それに応じた反応を示すはずです。
それがないということは、ダミアンが自分の気持ちに強くフタをしているのか、あるいはアーニャにとってダミアンはあくまで“任務上の人物”に過ぎないのかもしれません。
いずれにせよ、アーニャがダミアンに近づこうとしているのは、家族と過ごす現在の幸せを守るためであり、それ以上でも以下でもないというのが現状と言えるでしょう。
ダミアンの父・ドノバンは危険思想を持つ人物
ダミアンの父であるドノバン・デズモンドは、東国の国家統一党総裁という立場にあり、物語の中では「東西の平和を脅かす存在」として描かれています。
ロイドが〈オペレーション梟〉によって接触を試みているのも、ドノバンの思想と行動を探るためです。
ドノバンは、東西を一つに統合しようとする野心を持っており、それが戦争という危機を招く可能性すらあると懸念されています。
そんなドノバンの息子であるダミアンと、スパイであるロイドの娘・アーニャとの関係は、政治的にも非常にデリケートなものであると言えるでしょう。
もし2人が親密な関係になれば、国際情勢や任務に大きな影響を及ぼす可能性もあり、それゆえに恋愛が成就しない構造が物語の根幹に存在しているのかもしれません。
【SPY×FAMILY】ダミアンとアーニャの関係まとめ
ダミアン・デズモンドは、アーニャに対して特別な感情を抱いていると考えられます。
アーニャと接するたびに赤面したり、つい意地悪な態度を取ってしまう様子から、その気持ちは明らかです。
しかし、アーニャ自身は現在のところダミアンに対して恋愛感情を持っておらず、あくまで父・ロイドの任務の一環としてダミアンと仲良くしようとしています。
また、ダミアンの父であるドノバン・デズモンドは、東西の均衡を揺るがす存在であり、その立場ゆえにアーニャとの関係は政治的にも複雑な背景を持っています。
そのため、たとえ子ども同士の素直な好意であっても、物語の構造上、簡単には恋愛関係に発展しにくい状況にあると言えるでしょう。
とはいえ、2人のやり取りには微笑ましさや切なさがあり、物語を彩る大切な要素となっています。
今後、アーニャとダミアンの関係がどのように変化していくのか、引き続き注目していきたいところです。
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