『炎炎ノ消防隊』に登場するナタク孫は、もとは普通の少年でしたが、烈火星宮との出会いによってその運命が大きく変わりました。
烈火は第1特殊消防隊に所属しつつも、実は伝導者一派のスパイとして動いており、「蟲」との適合者を探していました。
多くの子どもたちが蟲によって焔ビトと化す中、ナタクは適合に成功し、能力者として覚醒することになります。
その後は灰島重工に引き取られ、第3世代能力者として研究と実験の日々を送ることになります。
本記事では、ナタク孫の能力や技、そして驚異的な強さについて詳しくご紹介します。
【炎炎ノ消防隊】ナタクの強さにある背景
事件のトラウマにより烈火星宮に精神コントロールされていた
冒頭でも触れたとおり、ナタクは烈火星宮によって蟲の適合者となり、能力に目覚めました。
その影響で彼の精神は不安定になり、烈火が頭の中で絶え間なく前向きな発言を繰り返すという状態に苦しめられ続けます。
烈火が亡くなった後も、ナタクの脳内には「頑張れ☆君ならできる!!」といった声が鳴り響き、逃れられないプレッシャーとなっていました。
無意識のうちに烈火の意志に操られるようになり、それが行動の基盤となってしまったのです。
理不尽な状況でも「頑張ることしかできない」という精神状態は、ナタクの心に深い傷を残していました。
ナタクの能力・技について
第3世代能力者で炎をビームのように遠距離射撃する
ナタクは第3世代の能力者であり、自ら炎を発生させることができます。
シンラが足から炎を噴射し、アーサーがプラズマの剣を用いるように、ナタクも独自の戦闘スタイルを持っています。
彼は円形の浮遊体を展開し、その中心部から放射能を帯びた炎のビームを放つ遠距離攻撃が可能です。
射程は非常に長く、発射速度も速いため、回避が困難な強力な技といえます。
放射能ビームがチート級
このビームの最も危険な点は、放射能を含んでいるということです。
同じ能力者であっても、炎への耐性がなければ対応することは難しく、無能力者にとっては非常に脅威となります。
実際、ヴァルカンの観測によると、戦闘開始直後の放射線量は20ミリシーベルトを超えていました。
これは、自然界から1年間で人が受ける放射線量(約1〜1.5ミリシーベルト)の十数倍に相当する数値です。
まだ即死するほどの量ではありませんが、継続的に浴びることで人体に深刻な影響を及ぼす危険があります。
オウビ大隊長のような無能力者は、リヒトの計算に基づき、最低でも200メートル以上の距離を保つことで被曝を回避していました。
必殺技「汚染された想像力」は直径500kmのクレーターを作れる
ナタクの精神状態や能力を象徴する表現として「汚染された想像力」という言葉が使われています。
これは、彼の放射能を含む能力だけでなく、烈火星宮による精神的影響も示しており、二重の意味で「汚染」された状態を表現しています。
さらに、ナタクにはハウメアの能力「モーターヘッド」がかけられており、ドーパミンやβエンドルフィンの分泌を促すことで、極度の緊張と興奮状態へと導かれていました。
その結果、ナタクは自制心を失い、「みんな窒息しろ!!」と叫びながら暴走します。
ハウメアによる干渉は最小限だったようで、主な原因はナタク自身が抱えるプレッシャーだったと語られています。
つまり、「汚染された想像力」は偶然生まれた技ではなく、ナタクに本来備わっていた可能性を具現化したものであるといえます。
この技はあまりにも強力で、因果春日谷の予知能力によって「直径500kmのクレーターができる」と予測されました。
これは東京から京都までの距離に匹敵する規模で、日本列島の半分近くを消し飛ばすほどの破壊力にあたります。
発射まで残りわずかという状況下、もはや誰も逃げ切ることは不可能とされ、全員が覚悟を決める中で、カロンがその砲撃を受け止め、上空へと逸らしました。
そのエネルギーは月面に到達し、肉眼でも確認できるほどのクレーターを形成するに至ります。
ナタクの潜在能力の高さと、それを受け止めたカロンの防御力が、どれほど規格外であるかがよく分かる場面でした。
【炎炎ノ消防隊】ナタク孫の強さについてまとめ
ナタク孫は、烈火星宮による無理な実験によって能力に目覚めた不運な少年であり、精神的な傷を抱えながらも成長していきました。
彼の持つ第3世代能力は、遠距離攻撃に特化しており、放射能を帯びた炎をビーム状に放つという極めて強力な技を有しています。
その攻撃範囲と威力は非常に広く、無能力者にとっては脅威であり、能力者でも対応が難しいほどです。
特に必殺技「汚染された想像力」は、直径500kmのクレーターを作るほどの威力を持ち、作中でも屈指の破壊力を誇ります。
精神的に不安定であるがゆえに暴走する危険もありますが、それもまた彼の潜在能力の高さを裏付ける要素となっています。
今後の展開では、彼の力がどのように制御され、そしてどのように物語に影響を与えていくのかが大きな注目ポイントとなるでしょう。
ナタク孫は、まさに“チート級”の強さを持つ存在といえます。
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