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呪術廻戦の領域展開一覧とキャラクター別能力解説【掌印と効果詳細付き】

領域展開は『呪術廻戦』において最高レベルの技術とされており、これを使いこなせる者は限られた数の呪術師のみです。この技術は戦いの流れを一変させるほどの強力な効果を持ち、使用するとほぼ確実に戦局が大きく動きます。

この記事では、『呪術廻戦』に登場する各キャラクターの領域展開と、その特徴や能力を詳細に解説しています。さらに、領域展開を行う際に必要な掌印についても触れています。

     

    目次

    領域展開とは

    領域展開は『呪術廻戦』で描かれる最高位の術であり、術師たちが心象風景を現実の結界として現出させる技術です。この技を使うことで、術師は自己の理想とする世界を創造し、その中で絶大な力を発揮することが可能です。

     

    領域展開の基礎

    領域展開は、術師の内に秘められた「生得領域」を具現化し、一時的にその力を現実世界に展開させる技です。これにより、術師は自らが絶対的な優位を持つ空間を創り出し、その中での戦いでは術師の術式が必ず成功するという強大な効果を得ます。

     

    領域展開の特徴

    この技術は、術師が心象風景を具体化させることで、自らの理想の場を作り出します。具体的には、手や腕の掌印を組むことにより発動し、特定の場所に結界を形成します。この結界の中では、術師の技は必中となり、相手に圧倒的なアドバンテージを与えることができます。

     

    領域展開の制約とリスク

    しかし、この技には高いリスクも伴います。まず、掌印が必要であるため、何らかの理由で印を結ぶことができなくなった場合、技は発動できません。

    また、強力な呪力を消費するため、頻繁に使用することが困難です。

    さらに、一部の非人間的な存在は通常の方法とは異なる方法で領域を展開することが可能であり、これが戦いをより複雑にします。

    このように領域展開は非常に強力な技術ですが、その発動には莫大な呪力を要し、失敗するリスクも伴います。呪術師にとっては、この技を適切に使いこなすことが、戦闘における重要な鍵となります。

    これらの領域展開は、それぞれのキャラクターの個性や戦略を反映しており、物語の中で重要なターニングポイントとなることが多いです。各キャラクターの領域がどのように物語に影響を与えるか、その展開に注目してみてください。

     

    結界内での戦略

    領域展開は基本的に術師の利益になるよう設計されていますが、外部からの攻撃に対しては脆いため、防御面では弱点を露呈しやすいです。そのため、使用する際には相手の戦術を十分に分析し、タイミングを見計らう必要があります。

     

    術式と生得領域

    領域展開の成功は、術者が持つ「術式」と「生得領域」の組み合わせによって左右されます。術式は術師の攻撃方法や特性を形成し、生得領域はその術式を支える基盤となります。生得領域が強固であればあるほど、領域展開は成功しやすくなりますが、逆に弱い場合は展開が困難または不完全に終わるリスクがあります。

    このように、領域展開は『呪術廻戦』におけるキャラクターたちがその真価を発揮するための重要な技術であり、その深い理解が物語の理解を深める鍵となります。

     

    味方キャラ・領域展開一覧

    領域展開とは『呪術廻戦』における特別な技術で、呪術師が自らの心象風景を具現化し、一時的に絶対的な優位を確保するための空間を創出する技です。ここでは、主要な味方キャラクターたちが使用する領域展開について詳細に解説します。

    領域展開は非常に高度な技術であり、呪術師の精神的な景観を現実に展開することで、その空間内で絶対的な効力を発揮します。味方キャラクターの中でこの技術を使えるのは限られており、一部のキャラクターのみがこの技を駆使しています。

    以下は、物語中で特に重要な役割を果たす味方キャラクターたちの領域展開の一覧です。

     

    五条悟:無量空処(むりょうくうしょ)

    五条悟は『呪術廻戦』において最も力強い術師の一人で、彼の領域展開「無量空処」は相手の脳に無限の情報を送り込むことで、対象を機能停止させる効果があります。この領域内では、五条自身が無敵となり、ほぼ全ての攻撃を回避することが可能です。

     

    乙骨憂太:真贋相愛(しんがんそうあい)

    乙骨憂太の領域展開「真贋相愛」は、特定の術式をコピーし、その術式を領域内で必中させる能力を持っています。この能力により、乙骨は敵の攻撃を無効化し、無限に術式を使用することができます。

     

    秤金次:坐殺縛徒(ざさつばくと)

    秤金次は、彼の領域展開によって全ての戦闘がパチンコの演出に変換されるというユニークな能力を持ちます。彼の領域では、パチンコで大当たりを引くことができれば、無限の呪力が供給され、秤は事実上不死身になります。

     

    伏黒恵:嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)

    伏黒恵の領域展開「嵌合暗翳庭」は、影を使って無限に式神を召喚できる空間を作り出します。この領域は初めて原作の第7巻で披露され、伏黒の十種影法術の可能性を広げる重要な技です。しかし、彼の領域は未完成であり、完全な結界としての機能を持っていません。

    伏黒の領域内では、影を利用して自由自在に式神を呼び出し、さらには自分の分身を作成することが可能です。ただし、結界を閉じることができないため、実体のある空間を利用して閉じる必要があります。また、必中効果も付与されておらず、術式の性能を最大限に引き出すことのみが可能です。

     

    日車寛見:誅伏賜死(ちゅうぶくしし)

    日車寛見が使う領域展開「誅伏賜死」は、彼の職業である弁護士を反映したユニークな能力です。この領域は裁判官のように木槌を使って発動し、領域内で行われる裁判によって被告人にペナルティを課します。

    日車の領域内では、裁判による判決が被告人に即座に影響を及ぼすことができます。刑罰が軽ければ術式の一時的な使用が禁止され、死罪レベルの判決では日車自身に一撃必殺の能力が与えられます。ただし、被告人が呪具を持っている場合は、呪具が剥奪されることがあります。

    この領域の大きな限界は、式神によってランダムに設定される罪であり、特に罪が多い敵に対して正確に死罪を決定するのは難しいとされています。このような特性から、日車の領域は非常に戦略的な使用が求められる技術と言えるでしょう。

     

     

    敵キャラ・領域展開一覧

    ここでは、虎杖たちの敵として登場するキャラクターが使用する領域展開について解説していきます。呪術師よりも呪霊側の方が、領域展開を使えるキャラクターが多いことが特徴的です。呪霊は体の再生が容易なため、術師に比べて領域展開の習得が容易なのかもしれません。

    また、死滅回游編以降、過去の術師たちが多く登場していることもあり、領域展開が頻繁に描かれるようになっています。

     

    少年院の特級呪霊

    原作の第1巻で初登場した、宿儺の指を取り込んだ特級呪霊が使用した領域展開です。この呪霊が展開した領域は未熟で、敵を閉じ込めることも攻撃することもできず、生得領域を広げただけの結界となっています。内部は迷路のように構造が変化し、脱出が困難です。しかし、伏黒恵は玉犬に出口の匂いを覚えさせることで領域から脱出しました。領域内でのステータスが向上している可能性も示唆されています。

     

    疱瘡婆(疱瘡神)

    特級特定疾病呪霊である疱瘡婆が、原作第12巻で使用した領域展開です。この領域は相手を棺に閉じ込め、3カウント以内に脱出できなければ病で死亡するという必中効果を持ちます。しかし、弱点も多く、必中効果が発動するのは呪力が最も高い者だけで、簡易領域で防がれると効果が持続しなくなるため、他の敵を攻撃できなくなるという欠点があります。

     

    漏瑚:蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)

    掌印の元ネタは大黒天印。特級呪霊の漏瑚が使用する領域展開で、原作第2巻で初めて登場しました。この領域は高熱で満たされており、引き込まれた者は焼け死ぬ危険性があります。熱は領域の特性であり、簡易領域では防げません。さらに、火山岩や高熱の噴射といった必中攻撃が付与されています。しかし、作中では五条悟に対して使用されたため、強力な領域でありながらも押し負ける結果となり、読者にはあまり強くない印象を与えてしまいました。

     

    陀艮:蕩蘊平線(たううんへいせん)

    掌印の元ネタは九字の下縛印(アニメ版)。

    陀艮は、羂索と共に行動する特級呪霊の一体であり、原作第13巻107話でこの領域展開を使用しました。領域内には広大な海と砂浜が広がるビーチのような風景が描かれますが、その静かな景色とは裏腹に、無数の魚のような式神が対象に襲いかかる必中効果が付与されています。

    式神は無限に現れるため、どれだけ対抗策を講じても消耗戦に持ち込まれてしまうという厄介な性質があります。しかし、この領域にはいくつかの弱点があります。まず、襲いかかる式神には実体があるため、攻撃によって打ち落とすことが可能です。また、式神の強さには個体差があり、全員が強力なわけではありません。強力な相手には、効果が限定的であり、伏黒甚爾のような人物には式神の攻撃が全く通じませんでした。

     

    真人:自閉円頓裹(じへいえんどんか)

    掌印の元ネタは弥勒菩薩印と孔雀明王印。

    特級呪霊のリーダー格である真人が使用する領域展開で、初登場は原作第4巻29話です。真人の強みは、口の中に生えた手で印を結ぶことができるため、腕がなくても領域を展開できる点です。

    この領域の恐ろしさは、その必中効果にあります。真人の術式「無為転変」は、相手の魂に触れることで魂の形を変え、ほぼ即死状態にするというものです。通常の戦闘では触れることが条件となりますが、領域内ではどこにいてもこの術式が必中で発動します。つまり、領域に引き込まれた瞬間に死が確定する、非常に危険な領域です。ただし、魂に直接干渉するため、虎杖悠仁の中に宿る宿儺を怒らせる可能性があり、虎杖に対しては使用を避けていました。

     

    羂索:胎蔵遍野(たいぞうへんや)

    掌印の元ネタは反叉合掌。羂索が使用する領域展開で、初めて登場したのは原作第23巻205話です。この領域の詳細な能力は明かされていませんが、超質量の攻撃で相手に甚大なダメージを与える必中効果があることが確認されています。特級術師である九十九由基ですら、この領域で致命的なダメージを受けました。

    この領域の特徴は、結界を閉じずに展開している点です。結界を閉じないまま領域展開を行うのは非常に高度な技術で、作中では羂索と宿儺しか使用していません。これはまさにキャンバスなしで絵を描くような神技と称されます。

    また、結界を閉じないため、羂索の領域には外郭が存在しません。そのため、外側から結界を破ることができない仕様になっています。この点を利用して、天元は自身の結界を外郭として仮定し、羂索の領域を解体する策を講じていました。

     

    万:三重疾苦(しっくしっくしっく)

    掌印の元ネタは地蔵菩薩。伏黒津美紀に受肉した術師、万が25巻219話で使用した領域展開です。この領域は、万が構築した物体が必中効果として付与されるため、構築されたものによってその性能が大きく変化します。

    具体的には、領域自体には必中効果のみが付与されていると考えられます。そのため、もし万が構築する物体が非殺傷性のものであれば、領域の殺傷力も極めて低いものになる可能性があります。

    作中では、万は「真球」と呼ばれる無限の圧力を生み出す物体を構築し、それを必中効果として付与しました。しかし、宿儺が召喚した魔虚羅の適応能力により、真球の素材である液体金属が無効化され、結果的に万は敗北してしまいます。

     

    両面宿儺:伏魔御廚子(ふくまみずし)

    掌印の元ネタは閻魔天印。

    宿儺が使用する領域展開で、原作2巻9話で初登場しました。これは『呪術廻戦』において最初に登場した完全な領域展開です。この領域の効果は非常にシンプルで、領域内にいる物体全てに「解」と「捌」という二種類の斬撃を無数に浴びせるものです。

    「解」は通常の斬撃で、呪力を持たない対象に対して使用され、「捌」は呪力を持つものを対象とし、呪力量や強度に応じて自動で威力が調整されます。この2種類の斬撃が、圧倒的な呪力を背景に、対象を粉々にするまで浴びせられます。

    また、宿儺の領域は結界を閉じない特殊なものです。結界を閉じないことで「相手に逃げ道を与える」という制約を自ら課し、その代わりに効果範囲を広げることが可能になっています。作中では半径200メートル以内の物体すべてに、無数の斬撃が降り注ぎました。

    禪院直哉:時胞月宮殿(じほうげつきゅうでん)

    掌印の元ネタは伎芸天印。禪院直哉が呪霊化した後に使用した領域展開で、22巻198話で登場します。この領域では、直哉の術式である投射呪法が必中効果として付与されています。投射呪法は、1秒間の動きを24分割し、それを自分の体でトレースするというものです。

    領域内では、直哉に触れられた者も同様に動きを24分割してトレースすることが強制されますが、失敗すると1秒間その体がフリーズしてしまいます。さらに、この術式は細胞単位にまで及び、体を動かすと細胞が崩壊するという恐ろしい効果が領域内で発動します。

     

    花御:朶頤光海(だいこうかい)

    特級呪霊である花御が、原作6巻52話で発動を試みた領域展開です。しかし、五条悟が乱入したため発動が中断され、その後花御が渋谷事変で死亡したため、領域の詳細は長らく不明のままでした。

    しかし、2023年11月にリリースされた「ファントムパレード」というゲームで、ついに花御の領域が明らかになりました。この領域では、広大な花畑のような光景が広がることが判明しています。作中で五条や虎杖、東堂が体験した花畑のシーンと関連していると考えられ、領域内の対象全員の戦意を削ぐ効果があるのではないかと推測されています。

     

    作中で詳細が明かされなかった領域展開

    次に、詳細が明かされていない領域展開について見ていきましょう。『呪術廻戦』では、領域展開が使えると示唆されながらも、その詳細が明かされなかった術師たちが登場します。領域展開が未発動に終わったり、使う前に退場してしまったりと、その理由は様々です。

    こうしたキャラクターたちは、領域展開の詳細が明かされる可能性が低いと考えられますが、持つ術式を元に考察することは可能です。ここでは、そうしたキャラクターたちの領域展開を考察してみましょう。

    九十九由基

    九十九由基は領域展開が可能と示唆されていましたが、作中ではその姿を見せることはありませんでした。彼女が戦闘に参加したのは羂索との戦いのみで、相手は結界術のエキスパートと評される羂索でした。

    九十九の生得術式は、仮想の質量を自らに付与するものですが、羂索との戦いでは天元が外部から領域を解体する作戦が採られたため、九十九は領域を展開せずに退場しました。彼女の領域が発動されていた場合、相手にも質量を付与する効果が付与されていた可能性があります。

     

    ドゥルヴ・ラクダワラ

    死滅回游の仙台コロニーに登場した受肉タイプの術師で、領域展開が可能かどうかは明言されていません。しかし、彼の術式には、式神の軌跡を不可侵の領域とする効果があり、日車寛見の領域に近いものであると考えられます。

    ただ、作中で領域展開として明確に描かれることはなく、術式が「領域」なのか「結界」なのかは曖昧なままです。そのため、ドゥルヴの領域展開が存在するかどうかは不明です。

     

    烏鷺亨子

    掌印の元ネタは軍荼利明王印。烏鷺は20巻178話で乙骨や石流と共に領域展開を試みましたが、黒沐死の乱入により領域は崩壊し、不発に終わりました。烏鷺の術式は空間を面として掴むもので、もし領域展開が成功していた場合、結界内の空間を自在に操作できる領域となっていたかもしれません。

    烏鷺は現在も生存しており、再登場して領域展開を披露する可能性が残されています。

     

    石流龍

    掌印の元ネタは孔雀明王印。

    烏鷺と同様、20巻178話で領域展開を試みましたが、不発に終わりました。石流の術式は「呪力の放出」で、術式が使えなくなっても呪力を放出できるため、術式のリスクがほぼありません。領域内で呪力の放出が必中となる可能性が高く、非常に強力な領域展開であったと考えられます。

     

    三代六十四

    三代六十四、通称「河童」は、22巻195話で簡易領域を使用しました。これは相撲を取ることに特化した領域で、相手が了承して領域に入ると結界が閉じる特徴があります。時間の流れが異常に早くなるなど、通常の領域展開に近い特性を持つこの簡易領域は、真希との戦闘で特に印象的でした。

    簡易領域とはいえ、要素を削ぎ落とすことで領域としての高度な性能を持っていたことが伺えます。

     

     

     

    領域展開の強さランキングTOP3

    これまで作中に登場した領域展開について紹介してきましたが、どの領域展開が最も強力なのか気になる方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、独自に領域展開の強さランキングTOP3を作成しました。

    このランキングは、領域自体の性能や作中での描写を基に評価しています。特に「領域に引き込んだ時点で勝利が確定するか」「領域同士の押し合いに強いか」といった点に重点を置いています。領域展開の強さについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

     

    1位:無量空処(むりょうくうしょ)

    五条悟の無量空処は、効果範囲や領域の押し合いにおいては、宿儺の伏魔御廚子が勝るかもしれませんが、術式の性能に関しては無量空処が圧倒的です。

    宿儺の領域には物理攻撃というシンプルさゆえに、落花の情や簡易領域で対抗できるという欠点があります。さらに、五条ほどの術者であれば、斬撃を反転術式で治癒しながら耐えることも可能です。

    一方、無量空処は脳に直接ダメージを与える複雑な術式効果を持っており、落花の情では防ぐことができません。さらに、反転術式は頭を使って発動するため、無量空処の効果を受けている間は治癒が不可能です。こうした点から、対策が極めて難しい無量空処が第1位に選ばれました。

     

    2位:伏魔御廚子(ふくまみずし)

    宿儺の伏魔御廚子は、無数の斬撃が飛び交うだけでなく、その効果範囲の広さも圧倒的です。また、結界を閉じないため、領域同士の押し合いにおいても相手の領域の外から攻撃を仕掛けることができ、圧倒的な優位性を誇ります。

    さらに、伏魔御廚子は呪力を持たない対象にも必中効果を与えられるという強みがあります。通常、領域展開は呪力のないものを術式対象として認識できませんが、宿儺の領域ならば、真希のようなフィジカルギフテッドも切り刻むことが可能です。

     

    3位:自閉円頓裹(じへいえんどんか)

    真人の自閉円頓裹の最大の強みは、引き込んだ時点で相手の死がほぼ確定することにあります。作中には、他にも必殺レベルの領域を持つ術師が登場しますが、一撃で相手を仕留めきれない場合も見られました。

    一方、真人の領域では、魂の形を変える「無為転変」が必中で襲いかかるため、数秒でも領域に留まれば致命傷を負うことは避けられません。さらに、無為転変は魂そのものにダメージを与えるため、生き延びたとしても反転術式で治癒することが困難で、確実に重傷を負わせることができます。

     

     

    領域展開への対抗策とは?

    呪術戦の頂点、まさに必殺技とも言える領域展開ですが、実はいくつか対抗策があります。むしろ必殺技だからこそ、最も警戒され対抗策が講じられてきたのでしょう。また、領域の特性によって、対策方法が変わるからという理由も考えられます。

    例えばシンプルな術式効果と、複雑な術式効果では有効な対策は変わりますよね?斬撃を防ぐのと、脳へのダメージを防ぐのでは勝手は全く違うはずです。そういった点を意識しながら、作中で描かれた領域展開への対策を全て紹介していきます。

     

    シン・陰流簡易領域

    最もメジャーな方法として、簡易領域を展開することがあげられます。簡易領域は平安時代に蘆屋貞常(あしやさだつな)によって、領域対策として考案された「弱者の領域」です。前提知識として領域内では、術式効果が中和されるため、五条にも攻撃が命中します。

    そして簡易的とはいえ、簡易領域も立派な領域です。そのため、簡易領域内なら領域の必中効果を中和することができます。しかし、無効にできるのはあくまで「必中効果」だけです。領域そのものや、付与された術式を無効化できるわけではありません。

    また領域である以上、相手の領域との押し合いは避けられません。特に性能の高い領域相手では簡単に剥がされるので、その場凌ぎ的な手段にしかならないでしょう。なお、「彌虚葛籠(いやこつづら)」という、簡易領域の原型になった技も存在します。

     

    落花の情

    御三家秘伝の領域対策です。触れたものを自動で弾く、呪力操作のプログラムとされています。つまり呪力による攻撃を、同じく呪力によって弾くことで迎撃を行う技です。作中では、禪院直毘人と五条が使用していました。

    まず、簡易領域と違って、必中効果を中和しているわけない点が特徴です。そのため、無量空処のような複雑な術式効果には意味がありません。ですが宿儺の斬撃や、漏瑚の炎のようにシンプルな術式には非常に有効とされています。

    また領域ではないため押し合いをする必要はなく、剥がされる心配もありません。しかし、あまりにも攻撃の威力が高いと弾き切れず、ダメージを受けることもあります。宿儺戦の五条も、落花の情では斬撃を完全に防ぐことはできていません。

     

    領域展延

    必中必殺を搭載できるだけの領域に、術式を付与せず自身の体へ膜のように薄く纏う技です。術式を付与していない空の領域は、相手の術式を流し込ませて中和させることが可能になります。作中では、基本的に五条の無下限呪術を破る方法として使われていました。

    しかし、公式ファンブックによると、領域展開の必中効果を無効化できるようです。恐らく元々は領域対策用の技術として開発されたのでしょう。領域展延の利点は、簡易領域と違い発動中も自由に動き回ることができる点です。

    しかし、領域展延中は生得術式の使用はできないため、戦闘力が著しく低下します。また、纏った領域よりも濃い術式を、相手がぶつけてきた場合は中和し切れないようです。なお、領域展延中であっても、領域に必中効果として付与した術式は使用可能となっています。

     

    領域外へ脱出する

    領域外へ脱出するというのも、領域対策として挙げられます。当然ですが、領域から脱出すれば必中効果も術式も関係なくなりますよね?しかし、これはあまり現実的な手段とは言えません。

    というのも、領域は元々閉じ込めることに特化した結界です。そのため、中からの攻撃に対しては非常に強く、内側から破壊するのは不可能に近いでしょう。また領域の縁を見つけづらいのも、大きな要因となります。

    領域は外から見た時の大きさと、内部空間の大きさが異なる場合が殆どです。そのため、どこが領域の果てかを中からでは判断することは難しくなっています。これらの理由から、領域からの脱出は現実的ではないとされてきました。

     

    自身も領域展開をする

    最も確実な領域対策は、自分も領域を展開することです。先述した通り、領域には術式の中和効果が備わっています。そのため、領域同士で押し合っている間は、領域内の必中効果はオフになるわけです。

    また簡易領域と違い、本物の領域は実力差があろうと簡単に剥がされるものではありません。ただし、あまりにも練度がかけ離れていたり、相性が悪いと領域を塗り替えられることもあります。

    そもそも、領域展開の習得自体が超高難易度で、高専側で扱えるものは数えるほどしかいません。そのため、使い手が少ないという観点で、確実だけど現実味がない対策方法となっています。

     

    呪力のないフィジカルギフテッドであること

    フィジカルギフテッドのように、全く呪力がない存在は領域の天敵となります。領域というものは、基本的に建物など無機物を結界に引き摺り込むことはできません。作中の描写を見ると、無機物を結界が透過しているのがわかります。

    そして、呪力がない人間は、結界にとって建物と同等の存在です。そのため、本人の意思がなければ、結界に閉じ込めることすら不可能とされています。また領域の必中効果も、呪力のない存在を認識できないようです。

    ただ、完全なフィジカルギフテッドは作中で2人しか確認されていません。そのため、最も再現性のない手段と言えるでしょう。なお、宿儺の領域は呪力のないものも対象となるので、領域に対して無敵というわけではないようです。

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