『呪術廻戦』に登場するキャラクター、五条悟は作品内で最も強力な存在として知られています。今回は五条悟の代表的な技である「虚式茈(きょしきむらさき)」に焦点を当てて解説します。
この技は数学的な要素が組み込まれており、その解釈は少々複雑です。この記事ではなるべくシンプルかつ明快に説明することを心掛けています。
虚式茈(きょしきむらさき)とは何か?
「虚式茈」とは、大量の呪力が込められた強力なエネルギー球と言えます。
この技は五条悟が使い手の力に応じて威力を調整可能で、「200%の虚式茈」や「無制限の虚式茈」といった異なる形で使用されています。
『呪術廻戦』の原作では、これまでに3回使用されており、その度に強大な敵に対して効果を発揮しています。
特に223話での両面宿儺との戦いでは、五条悟が放った虚式茈が宿儺の腕を負傷させ、数キロメートルにわたる大破壊を引き起こしました。
その他、52話では特級呪霊「花御」に対して、距離が1キロ以上あるにも関わらず大ダメージを与え、75話では「伏黒甚爾」に対して避けられない致命的な一撃を与えました。
虚式茈の仕組み
虚式茈の技の仕組みは複雑ですが、五条の術式と合わせて説明していきます。
「茈」と「紫」の違い
「茈」という言葉は一般的ではなく、読み方は「紫」と同じ「むらさき」です。茈は通常、植物名に使われ、紫は色名として用いられます。植物では、薄い紫色を示す時に「茈」が使われることがありますが、作品内ではこれらを区別せず同じ意味として扱っても問題ありません。
「虚式」という言葉については詳しい説明はないものの、「実数」の対象となる「虚数」、つまり目に見えない数値を意味することから名付けられたと考えられます。
五条悟の術式「無下限呪術」とその応用技
五条悟の代表的な術式である「虚式茈」は、「無下限呪術」に基づいています。
この「無下限呪術」は、物体が五条に近づくほど速度が遅くなり、最終的には完全に止まる能力です。
このため、五条にはほとんど攻撃が当たらないという、事実上の無敵状態を提供します。
この術式は、数学的な解釈が必要で複雑ですが、簡単に言えば五条が敵の攻撃から保護されるチート技とも言えます。
さらに、無下限呪術は他の二つの技、術式順転「蒼」と術式反転「赫」に発展しており、これらの技についても後で詳しく説明します。
必須条件「六眼」について
五条悟の術式を完全に使いこなすためには、「六眼」と呼ばれる特殊な眼が必要です。
この六眼は五条家にのみ現れる特別な能力で、各時代にただ一人のみが持つことができます。
六眼を持つ者は、呪力を極めて詳細に制御することが可能となり、高度な呪術操作を行うことができます。
六眼の能力により、五条は敵の技を見破るだけでなく、呪力の消費が大きい技も容易に使うことができます。
このため、六眼は五条の術式の中でも特に重要な役割を果たしています。
敵勢力の中でも羂索(けんじゃく)は六眼を最大の脅威と見なし、五条を完全に無力化するために彼を封印する計画を進めていましたが、六眼の持ち主は容易には消滅しないため、封印は最終手段として選ばれました。
術式順転「蒼」と術式反転「赫」の解説
虚式「茈」は、無下限呪術を基にした二つの高度な技、「術式順転「蒼」」と「術式反転「赫」」を融合させています。
術式順転「蒼」について
「術式順転「蒼」」は無下限呪術をさらに強化した技で、対象の場所に実質的なブラックホールを生成し、周囲の物体を無限に引き寄せます。
この強力な力は地形を変えるほどの威力を持ち、また五条が瞬間移動する手段としても使用されます。
しかし、その強大な力ゆえに使用する場所を選ぶ必要があります。
術式反転「赫」について
一方、「術式反転「赫」」は術式に逆の作用を加える応用技で、物を引き寄せる力を反対にして物を弾き飛ばす力に変えることができます。
この技は五条が空中に浮くためにも使われている可能性があります。
術式反転は、技の精密な操作が求められる高度な技術で、五条が死の淵をさまよった経験から習得したものです。
術式反転の特性とその難易度
術式反転は呪術師の中でも極めて少数しか習得していない高難易度の技です。
この技はただ技を反転させるだけでなく、使用者の回復も可能とする非常に強力な効果を持っています。そのため、戦闘において大きなアドバンテージを提供します。
ただし、この技を使用するには大量の呪力が必要で、通常は頻繁には使えない技です。
しかし五条は「六眼」の効果により、この技を随時発動させることが可能であり、無下限呪術による負担を軽減するために術式反転を頻繁に使用しています。
虚式茈のまとめ
虚式茈は、「術式順転「蒼」」と「術式反転「赫」」という二つの術式を組み合わせて発動される特別な技です。
この技は無限に物を引き寄せる力と、それを弾き飛ばす力を融合させ、生成された未知の質量を利用して攻撃します。
理論的には無限の力が交差する結果が予測不可能ですが、虚式茈は五条家に受け継がれる秘伝の術式であり、五条悟自身がこの技を完全に理解し、術式反転「赫」を習得した直後に使用を開始しました。
虚式茈の特性とその効果
虚式茈はその速さと威力で知られ、遠距離からでも敵に対して確実に命中する能力を持ちます。この技は回避が極めて困難で、五条悟が戦闘で使用する際には、敵がどれだけ離れていても逃れることができないとされています。
この技は作品内でその速度と正確さにおいて顕著に描写され、実際には見る者をも圧倒する「避けられない技」として描かれています。
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