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炎炎ノ消防隊ナタクの正体は味方・敵どっち?黒野が六柱目の守り人?

『炎炎ノ消防隊』には、「アドラバースト」と呼ばれる特殊な力を持つ存在を探す集団「伝導者一派」が登場します。

彼らはこの力を持つ人物を「柱」と呼び、大災害を引き起こすための鍵として重要視しています。

その中で「六柱目」とされるのが、ナタク孫という少年です。

彼は、かつて烈火星宮によって無理やり蟲の実験に巻き込まれ、アドラバーストの適合者とされてしまいました。

以降、灰島重工の監視下に置かれ、実験対象として管理されています。

今回は、このナタクが「味方」なのか、それとも「敵」なのか、さらに彼と関わる黒野の立ち位置について考察してまいります。

 

目次

【炎炎ノ消防隊】ナタクの正体は味方?

ナタク孫は灰島重工でアドラバースト観測の実験を受けていた

灰島重工は、かつてシンラをも監視下に置いていた企業であり、能力者の研究に力を入れています。

シンラは家庭の火災で家族を失った後、第3世代能力者としての力を得たことから、灰島によって保護・観察されていました。

13歳になって訓練学校へ進学するまでの間、彼は実験対象として管理されていたのです。

ナタクも同様に、アドラバーストの適合者として目をつけられ、灰島の施設内で実験と監視を受けていました。

しかし、アドラバーストの発現はなかなか起こらず、研究員たちは焦りを募らせていました。

そんな中、灰島にやってきたシンラとリヒトが、ナタクと偶然アドラリンクを果たします。

この出来事が引き金となり、ナタクのアドラバーストが覚醒しました。

こうして、灰島・第8消防隊・伝導者一派によるナタク争奪戦が幕を開けることになります。

 

灰島・第8消防隊・伝導者一派でナタク争奪戦が行われる

ナタクのアドラバーストが目覚めたことで、伝導者一派は彼を「六柱目」として迎え入れようと動き始めます。

これに対し、第8消防隊はナタクを守るために介入。

さらに、実験対象として保持していた灰島重工も彼を取り戻そうと行動を開始します。

争奪戦では、それぞれの代表としてカロン(伝導者一派)、シンラ(第8消防隊)、黒野(灰島重工)が登場し、激しい衝突を繰り広げました。

 

優一郎黒野がナタクを奪取して灰島の元に戻るのでその正体は現時点で味方

ナタクを奪ったカロンでしたが、その後黒野が彼を取り戻します。

一方で、シンラやアーサーもナタクの保護を目指して加勢し、争奪戦はまるでナタクを中心にバスケットボールが繰り広げられているかのような混戦となりました。

その最中、インカの守り人であるリツが焔ビトを融合させた巨大な存在「大焔人(だいえんじん)」を出現させ、ナタクはその体内に取り込まれてしまいます。

不安定な精神状態にあったナタクは、ハウメアによってさらに感情を刺激され、暴走状態に陥ります。

その結果、直径500kmにも及ぶクレーターを作り出しかねない強力な技を発動しかけますが、カロンがこれを防ぎます。

そして黒野は、ナタクの暴走した心を静め、正気を取り戻させました。

こうしてナタクは落ち着きを取り戻し、灰島のもとへと戻ることになります。

ナタクは伝導者一派に加わることなく、第8消防隊にも所属していません。

依然として灰島の管理下にあることから、敵対勢力ではなく「味方」として認識するのが妥当です。

さらに後の展開で、灰島は第8消防隊と協力体制を築くことになるため、ナタクの立ち位置は「味方」と言えるでしょう。

 

優一郎黒野が六柱目の守り人なのか考察

「守り人」とは、伝導者一派において「柱」と呼ばれるアドラバースト適合者を守る役目を担う存在です。

柱は、それぞれが強力な力を持ちつつも、彼らを失えば大災害の計画は成り立たなくなります。

そのため、柱1人につき1人の守り人が配置され、絶対的な信頼関係のもとで支える仕組みになっています。

ナタクがアドラバーストに目覚めた以上、彼の守り人を誰にするかという点は、伝導者一派にとっても重要な課題となるでしょう。

しかし現在、ナタクは伝導者一派には加わっておらず、灰島重工の保護下にあります。

そのため、ハウメアたちが守り人を派遣することもなく、代わりにすでに関係を築いている誰かがその役割を果たす可能性が高まります。

ここで注目されるのが、争奪戦の際にカロンが発したある一言です。以下で詳しく見ていきましょう。

 

ナタクは両親や脳内の烈火星宮の期待がトラウマになっていた

ナタクは、烈火星宮によって強制的に蟲を注入された経験から、大きなトラウマを抱えるようになりました。

その影響で、頭の中には烈火の幻影が繰り返し現れ、「君ならできる!ファイヤー!」と励ましとも圧力ともつかない言葉を浴びせてきます。

さらに、家庭でも両親から過剰な期待をかけられ、「ナタクなら大丈夫」と言われ続けて育ちました。

期待に応えられなかった時には失望の表情を向けられることもあり、それがよりナタクの心を圧迫していきます。

このような経験の積み重ねから、ナタクは「強くなければ認められない」と思い込むようになり、自らに過剰なプレッシャーを課すようになります。

わずか11歳の少年が、トラウマと重責に苦しみ続けていたのです。

 

「強くなければいけない」というナタクのプレッシャーを黒野が解決する

ナタクは、他人の期待に応えなければいけないという義務感から、「強くなりたい」という思いにとらわれていました。

その結果、トラウマである烈火の幻影に同調し、暴走を繰り返していたのです。

そんなナタクに対して、黒野は「強くなるな」と真逆の言葉を投げかけます。

この一言が、常に強くあろうとしていたナタクの心を解きほぐし、「弱くてもいい」という新たな価値観を与えました。

これまで誰も止めることができなかったナタクの暴走を、黒野はただ一人、言葉によって鎮めたのです。

このやり取りは、両者の関係性に大きな意味を持つものとなりました。

 

ハウメアの守り人・カロンの発言から黒野が将来的に六柱目の守り人となると考察

ナタクと黒野の関係は、他人には理解されにくい独特なものです。

黒野は「弱い者いじめが好きだから、これ以上強くなるな」と語り、ナタクは「プレッシャーから救ってくれてありがとう」と心から感謝します。

この奇妙ながらも確かな信頼関係を目の当たりにしたカロンは、「六柱目の守り人はあいつかもな……」と静かに呟きます。

柱と守り人は、単なる戦闘力の組み合わせではなく、深い信頼と精神的なつながりを必要とする関係です。

たとえば、ハウメアとカロン、ショウとアロー、インカとリツなど、いずれも絆の深いペアで構成されています。

また、インカは未来視の力で「今はそこにいればいい」と発言しており、将来的にナタクが伝導者側に加わる可能性を示唆しているとも取れます。

その場合、当然守り人が必要となり、その役目に最もふさわしい人物が黒野であるという考え方が浮かび上がってきます。

将来的に、ナタクと黒野が伝導者側として再登場することになれば、第8消防隊との戦力差はますます広がることになるかもしれません。

 

 

【炎炎ノ消防隊】ナタクについてまとめ

ナタク孫は、もともとは平凡な少年でしたが、烈火星宮による非道な実験によってアドラバーストの適合者となり、「六柱目」として重要な立場を持つようになります。

灰島重工に保護されつつ、伝導者一派や第8消防隊からも注目される存在となり、一時は激しい争奪戦の中心に置かれました。

その過程で、ナタクは自らに課された過剰な期待やプレッシャーに苦しみ、暴走を繰り返す姿も描かれています。

しかし、そんなナタクの心を救ったのが、意外にも「弱い者いじめが好き」と語る優一郎黒野でした。

黒野の言葉がナタクの心に深く響いたことは、彼らの間に生まれた信頼関係の強さを物語っています。

カロンの発言や、インカの未来視のセリフなどからも、黒野が将来的に「六柱目」の守り人となる可能性は十分に考えられます。

今後の展開において、ナタクと黒野の関係性がどのように描かれていくのか、引き続き注目していきたいところです。

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