なろう発の期待作『片田舎のおっさん、剣聖になる』
第1話放送で話題に
TVアニメ『片田舎のおっさん、剣聖になる』の第1話が放送され、SNS上では放送を見た視聴者の投稿が多数見受けられました。
放送枠はテレビ朝日系列の“IMAnimation”で、深夜帯にもかかわらず注目を集めています。
視聴者の中には、原作小説やコミカライズ版をすでに読んでいる人も多く、それぞれの媒体と比較する声が見られました。
キャストや演出に対する好意的な反応
「見やすくて面白かった」「テンプレ的展開ながらもきちんと楽しめた」といった好意的な評価も寄せられています。
コミカルな要素と王道の展開が組み合わさっており、“ラノベ的な騎士団長の出で立ち”と“硬派な師弟関係”のギャップを楽しんでいるという感想も目立ちました。
特にベリルが騎士団の若手に実力を示す場面は、シンプルながらも視聴者を引き込む力があったようです。
アニメ版評価は手厳しい感想が多い
期待とのギャップに落胆する声も
一方で、コミカライズ版と比較して物足りなさを感じるという意見も多く見られました。
特に、原作や漫画では印象的だったセリフや演出がアニメではカットされていることに対して、不満を表す声が少なくありません。
登場キャラ・ヘンブリッツに対する描写が原作以上に噛ませ犬的になっていたり、印象的なセリフ「――集中」や「私は何度死んだ？」といった名場面が削られている点が指摘されています。
テンポと演出の粗さを指摘する声
第1話の展開がやや駆け足に感じられ、キャラクターの魅力が十分に伝わらなかったという指摘もありました。
剣戟シーンの迫力や演出においても、「キャラの立ち位置や剣技の重みが伝わりづらい」という声が複数挙がっています。
中には「同人誌レベル」「凄みが足りない」といった厳しい評価もあり、特に原作ファンやコミック版の読者からは期待が高かった分、落差を感じさせたようです。
アニメがイマイチな理由は漫画版が良すぎたため
丁寧に描かれた表現が支持された要因
『片田舎のおっさん、剣聖になる』の漫画版は、原作を大胆にアレンジしつつも、登場人物の心情や剣技の表現に細やかな工夫がなされており、高く評価されています。
冒頭の道場破りや、師匠が弟子の剣を軽々といなす場面など、印象的なシーンが丁寧に描かれている点が、読者の心を掴んでいました。
アニメとの演出差が浮き彫りに
アニメ版では、そうした漫画特有の丁寧な構成が活かしきれていないと感じる視聴者も多く、特に副団長との立ち合いの描写やセリフの省略が、作品の魅力を損なっているとの意見が目立ちました。
原作小説から忠実に構成されたことで、逆にコミカライズの持つ演出力との落差が際立ち、「漫画の完成度が高すぎたゆえの評価の厳しさ」という見方が支配的となっています。
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