『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』には、美しい女性キャラクターが多数登場します。
たとえば、いばら姫として知られる「ヨル・フォージャー」。
諜報機関WISEの管理官「シルヴィア・シャーウッド」。
ヨルの同僚である市役所勤務の「カミラ」「ミリー」「シャロン」など、印象的な女性が数多く登場しています。
その中でも、特に注目を集めているのが、ミステリアスな雰囲気を持つ女性「夜帳(とばり)」です。
夜帳は、クールな外見と冷静な性格を併せ持ち、寡黙で感情を見せないタイプのキャラクターです。
それにもかかわらず、視聴者からは「とばりがかわいい」と評される場面が多く見られます。
では、なぜ無愛想に見える彼女が、ここまで魅力的に映るのでしょうか。
本記事では、夜帳の印象的なエピソードや名言を通じて、その魅力を詳しく紐解いていきます。
スパイファミリーの夜帳(とばり)がかわいい
夜帳は任務に忠実なスパイでありながら乙女な一面を持っている
物語の冒頭でも紹介したように、夜帳は主人公ロイドと深い関係を持つキャラクターです。
彼女は、ロイドが所属する諜報組織WISEのスパイであり、コードネーム「黄昏」と行動を共にすることもあります。
日常生活では、「フィオナ・フロスト」という名前でバーリント総合病院の事務員として働いています。
外見は整っていて凛とした雰囲気を持つ夜帳ですが、その内面は思いがけず愛らしいものなのです。
ここでは、彼女が持つ乙女な側面や可愛らしい瞬間に注目しながら、その魅力を見ていきましょう。
ツンデレな態度とのギャップが魅力的
スパイとして活動する夜帳は、常に感情を抑え、冷静沈着に行動しています。
外から見れば無表情で冷たい印象を受けますが、実はある人物に対して強い恋心を抱いているのです。
その相手のことを思い浮かべると、普段の彼女からは想像できないほど乙女な感情があふれ出てきます。
感情を表に出さずとも、内に秘めた恋心が読者に伝わるこのギャップこそが、夜帳の大きな魅力です。
黄昏を心から信頼している姿が健気
夜帳は、基本的に単独で任務をこなす孤高のスパイとして描かれています。
その姿勢から、諜報機関内でも一目置かれる存在となっています。
しかし、彼女には唯一心を許す相手がいます。
それが、先輩である「黄昏(ロイド)」です。
スパイとしての心構えを教わった相手として、深い信頼を寄せている様子がうかがえます。
「どんな時でも感情を見せるな」「心を殺し、油断するな」という教えを胸に刻み、現在のスタイルを築いた夜帳の健気な一面が可愛らしく映ります。
ロイドの理想の妻を目指して努力する姿
夜帳はロイドに対して特別な感情を抱いています。
その気持ちが強すぎるあまり、日常の行動すべてが「ロイドに認められるため」に基づいているのです。
料理や掃除といった家事を完璧にこなすことで、理想の妻としての自分をアピールしようとしています。
あくまで内に秘めた恋心であるため、本人の中で完結している努力ではありますが、その健気さが多くのファンの心を惹きつけています。
ヨルに敗れて山籠りするほどの情熱
夜帳の恋のライバルといえるのが、現在ロイドと「仮の夫婦」を演じているヨルです。
ヨルに対しては明確に対抗心を燃やしており、自分こそがロイドにふさわしい相手だという思いを持っています。
その証明として、夜帳はヨルにテニスでの勝負を挑みました。
しかし結果は完敗。
悔しさのあまり、夜帳は感情を露わにして泣き崩れ、そのまま山籠もりをするという行動に出ます。
普段は冷静な彼女が、ここまで本気で感情を表す姿は印象的であり、その一途さに心を打たれるエピソードとなっています。
夜帳の名言「すぅきぃ」とは?
ロイドへの強い想いが生んだ夜帳の印象的なひと言
夜帳には、ファンの間で広く知られている特徴的なセリフがあります。
それが「すぅきぃ」という一言です。
このセリフは、夜帳が初登場した場面で印象的に用いられ、多くの視聴者の記憶に残りました。
通常の「好き」という言葉ではなく、少し語尾を伸ばしたような「すぅきぃ」という表現が、彼女の内面を象徴しているようにも感じられます。
ロイドへの想いが抑えきれないほどに膨らんでいる
夜帳は、スパイとしての活動において黄昏(ロイド)から多くのことを学びました。
彼女の任務遂行能力は、黄昏の指導によって培われたといっても過言ではありません。
その過程で、単なる敬意を超えた深い愛情が芽生えていったのでしょう。
やがてその想いは抑えきれなくなり、心の中で繰り返されるようになったのが「すぅきぃ」という表現だったのです。
夜帳の夢は、将来黄昏の妻になることだと明言されています。
この一途な感情こそが、彼女の最大の魅力のひとつです。
しかしながら、思いを口に出せないことに苦しんでいる様子も描かれています。
表では冷たく振る舞いながらも、心はまっすぐ
夜帳は普段から感情を押し殺し、淡々とした態度で接する人物です。
ロイドに対しても、冷たい口調や素っ気ない対応を取ることが少なくありません。
しかし、その裏には深い好意が隠されています。
一見すると無愛想な振る舞いも、すべては彼のことを大切に思っているがゆえの行動です。
このような「ツンデレ」的な魅力が、夜帳のキャラクターをより印象的なものにしています。
他者には読み取れない彼女の本音を唯一察知した人物がいます。
それがエスパーの能力を持つ少女、アーニャです。
アーニャだけが知る「すぅきぃ」という心の叫び
冷静沈着な夜帳を前にしても、アーニャは彼女の心の声を読み取ることができます。
その結果、アーニャが知ったのは、夜帳の頭の中にあふれる「すぅきぃ」という言葉でした。
最初は「すき」という単語が心の中に響いていた夜帳ですが、次第に感情が高まり、「すぅきぃ」とより強い愛情表現へと変化していきます。
この様子は、コミックでは見開きページを使って描かれており、印象的なシーンとしてファンの間でも話題となりました。
アーニャ自身も驚きを隠せず、心の声と態度のギャップに戸惑う姿が描かれています。
一切の表情を見せず立ち尽くしている夜帳が、実は心の中ではこんなにも熱い想いを抱いていたという事実に、多くの読者が魅了されたことでしょう。
この「すぅきぃ」というセリフは、彼女の内面を象徴する象徴的なフレーズであり、夜帳の可愛らしさを印象付ける名場面となりました。
【SPY×FAMILY】フィオナ・フロストの可愛さまとめ
ここまで、夜帳(フィオナ・フロスト)の魅力について詳しく見てきました。
見た目の美しさはもちろんのこと、任務に忠実でありながらロイドに対しては恋心を隠しきれないという、ツンデレな性格も彼女の大きな魅力です。
感情を抑え、冷静にふるまいながらも、内面には熱い想いを抱えているというギャップが、読者や視聴者の心を惹きつけています。
また、自分の気持ちを言葉にできずに苦悩する姿や、恋に破れて山籠もりをするほど真剣な一面は、どこか不器用で人間らしく、共感を呼びます。
「冷徹なスパイ」という表の顔と、「黄昏の妻になりたい」という夢見る少女の顔。
この両面をあわせ持つことこそが、フィオナ・フロストというキャラクターの奥深さと言えるでしょう。
今後、物語の中で彼女の想いがどのように描かれていくのか、引き続き注目が集まります。
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