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冨岡義勇「俺は水柱じゃない」本当の意味とは?「俺はお前たちとは違う」など誤解される理由も

鬼滅の刃の水柱・冨岡義勇は自分自身のことを「俺は水柱じゃない」と発言しています。また柱たちに対しても「俺はお前たちとは違う」と述べるシーンがあり誤解され衝突している様子も描かれています。

なぜ冨岡義勇は「柱じゃない」など誤解をされるようなことを言ってしまうのか、言葉の意味に迫ります。

 

目次

冨岡義勇「俺は水柱じゃない」は何巻何話?

『鬼滅の刃』において、冨岡義勇は数多くの印象的な台詞を残していますが、特に意味深い一言「俺は水柱じゃない」は単行本15巻第130話で見られます。

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鬼滅の刃15巻第130話の背景

この話では、冨岡義勇が柱稽古に参加していない場面が描かれています。

お館様の手紙で託されたこと、柱稽古に参加していない理由を知るため、竈門炭治郎が彼を訪ねるというシチュエーションが設定されています。

炭治郎と義勇の間で交わされる会話は、彼のキャラクターを深く理解するための鍵を握る重要な部分となっています。

 

冨岡義勇「柱じゃない」の意味

冨岡義勇は口数が少ないキャラのため、数少ないセリフの場面の大部分が、自身の立場と役割について語る重要な瞬間になっています。

そこには元からの物静かな性格もあることながら、水柱としての彼の責任とは別に、彼自身の信念と正義感が反映されています。

「水柱じゃない」も柱の責務を放棄している意味ではなく、彼自身の内なる信念に従うと「水柱としての役割」を担う立場・実力ではない、ということを言いたかったのです。

 

冨岡義勇「柱ではない」発言・心の葛藤と決断

『鬼滅の刃』において、冨岡義勇は柱としての自己認識と役割に苦悩しています。特に彼が柱稽古に参加しなかった背景には、深い個人的な葛藤が存在します。

 

義勇の拒否の理由

冨岡義勇が柱稽古に参加しなかったのは、彼自身が水柱としての立場を否定していたからです。

彼は自身が水柱であることを否定し続け、これには彼の過去と深く関わっています。

義勇は、最終選別での出来事をきっかけに、「自分には鬼殺隊に居る資格がない」と深く感じており、他の柱たちと共に立つことに大きな罪悪感を抱いていました。

 

義勇と錆兎の関係

義勇が柱としての役割を拒んだのは、彼が最終選別で体験した苦痛と無力感に由来します。彼の同期である錆兎との関係が、彼の決断に大きく影響しています。

錆兎は最終選別で命を落とし、義勇はそれを自分の無力さとして深く受け止め、柱として立つことに大きな抵抗を感じていました。

 

義勇の内面の葛藤

義勇は、炭治郎に対しても当初は距離を置き、彼の成長を見守ることに専念していました。

しかし、炭治郎の根気強い接近により、義勇は次第に心を開き、自分の感じていた後悔や義務感について語り始めます。これが彼の柱として柱稽古へ参加を決意するきっかけとなりました。

 

義勇の変化と決断

義勇が柱稽古に参加することを決意した背景には、炭治郎の影響が大きいです。炭治郎の言葉が彼の心に響き、自分が背負っていた過去の重荷から少し解放されることを許しました。この決断は、彼が自身の過去と向き合い、それを乗り越えるための第一歩となりました。

冨岡義勇の物語は、彼が自己のアイデンティティと向き合い、過去の影響を乗り越えて新たな一歩を踏み出す過程を描いています。これは読者にとっても、自身の内面と向き合う勇気を与える重要な教訓となるでしょう。

 

 

冨岡義勇「俺はお前たちとは違う」誤解される理由

『鬼滅の刃』の物語において、冨岡義勇は自身を柱ではないと断言していますが、彼は実際には現柱たちの中で古参の一人です。

彼の柱としての活動は、不死川実弥が柱になる前から始まっており、悲鳴嶼行冥や宇髄天元を除くと、義勇は最も経験豊富な柱の一人であることがわかります。

「俺はお前たちとは違う」といった言葉も冨岡義勇自身は自分を下に見ている発言で「柱じゃない」発言同様、錆兎への思い、罪悪感、自己否定からなのですが、柱としても古参の一人であるという立場的なものに加え、冨岡義勇の発言は常に言葉・説明が足りないことも拍車をかけて、ほんの一言で誤解される場面が多いのです。

 

鬼滅の刃15巻129話「痣の者になるためには」

冨岡義勇のセリフ「俺はお前たちとは違う」は鬼滅の刃15巻129話「痣の者になるためには」で描かれています。

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『鬼滅の刃』の柱合会議において、冨岡義勇は他の柱たちとの会話を拒否し、「俺はお前たちとは違う」「6人で話し合うといい。俺には関係ない」と発言します。

これにより、他の柱からは疑問や反発が寄せられ、「関係ないとはどういうことだ」「俺たちを見下してんのかァ?」「さすがに言葉が足りませんよ」といった声が上がります。

 

冨岡義勇の過去と自己評価

冨岡義勇のこれらの発言の背後には、彼の過去と深い自己評価の問題が隠されています。冨岡義勇は、最終選別で鬼に襲われ意識を失いながらも、彼と同じく天涯孤独の少年であった錆兎によって救われます。錆兎は多くの鬼を倒し、他の隊員を救いながら命を落としてしまいますが、義勇自身は鬼を一体も倒せずに選別に合格します。

この経験から義勇は、「自分は鬼を倒さずに選別に合格しただけの人間で、他の柱たちと肩を並べる資格がない」と強く自己評価を下げています。彼の発言は、他人を見下す意図ではなく、むしろ自身を卑下していることが明らかになります。

 

冨岡義勇の内面的葛藤

冨岡義勇の柱合会議での発言は、彼の内面的な葛藤と自己否定感から来ています。彼が他の柱たちと距離を置こうとする理由は、自分自身に対する厳しい評価に基づいており、それが外部に向けた厳しい言葉として現れています。

この事実を知ることで、冨岡義勇のキャラクターに対する理解が深まり、彼の行動や発言に対する誤解が解消されるかもしれません。彼の過去と現在の行動を照らし合わせることで、彼の真の姿が見えてきます。

 

冨岡義勇の経験と実力

冨岡義勇が柱として長く活動していることは、彼の戦闘経験の豊富さと直接的に関連しています。柱としての彼の長いキャリアは、その経験と高い実力を示しており、これは彼が数々の戦いを生き延びてきた証拠です。柱の中でも珍しいほど長く現役を続けていることは、彼の実力の高さを物語っています。

柱稽古において、彼は鬼殺隊で最強とされる悲鳴嶼行冥を除く唯一の柱上位とされる不死川実弥と引き分けています。この結果に、実弥自身も驚きや困惑の様子を見せていませんでした。

また、水の呼吸は歴史が古く、常に柱が在席していた重要な呼吸技法であり、義勇はその中で新たな型を編み出しています。

 

冨岡義勇の柱としての役割と影響

冨岡義勇は、最終決戦を生き残った数少ない柱の一人であり、彼が戦い抜いた最終局面での彼の役割は非常に重要でした。彼の経験と実力は、現柱の中でも、そして歴代の水柱の中でも特に優れていると言えます。現柱が歴代の柱と比較しても高い実力を持っていることを考えると、冨岡義勇の位置付けはさらに際立っています。

義勇が柱としての自己否定をしている背景には、彼自身の厳しい自己評価と、彼が経験してきた過去の出来事が深く影響していると考えられます。しかし、彼の実力と貢献は疑いようのない事実であり、鬼殺隊において重要な柱の一人です。

 

 

まとめ考察

『鬼滅の刃』の中で、冨岡義勇は多くのファンにとって特別な存在です。彼のクールな外見と冷静な戦い方はもちろん、その背後にある深い精神性と独自の信念が彼を一層魅力的にしています。特に彼の発した「俺は水柱じゃない」と「俺はお前たちとは違う」というセリフは、多くの議論と分析の対象となっています。

義勇のセリフは、しばしば孤独や誤解を招くことがありますが、彼の中での信念、自分に対する厳しさと、錆兎への思いは揺るがないものだからこそ、と思います。

 

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